「がんばろう! 日本」のスローガンのもと、球児たちは数多くの感動を甲子園から発信してくれた。
総安打数883本(昨年941本)、総得点426点(同473点)とも大きく減り、近年続く打高投低の傾向は和らいだ印象だ。歳内、釜田(金沢)、北方悠(唐津商)、原(東洋大姫路)、松本(英明)ら本格派はもちろん、直球が決して速くない保坂、水原(関西)、浜田(如水館)らも緩急と制球力で巧みに打者を打ちとった。
一方で死球が103個。ひじ当てなどで防御した打者は思い切り踏み込んで打ってくる。その懐を投手は突く。内角を巡るせめぎ合いは激しさを増している。
そして、日大三が10年ぶりの頂点に立った。全試合2桁安打を記録した圧倒的な攻撃力と吉永の力投。強豪校との対戦が続いたが、劣勢になった局面はほとんどなかった。昨秋の明治神宮大会を制し、今春の選抜大会は4強。全国から目標とされる重圧をはねのけての優勝に、拍手を送りたい。(安藤嘉浩)