深紅の大優勝旗は箕島(和歌山)の手に握られた。史上3回目の春夏連覇だった。和歌山県勢の優勝は第26回の海草中以来、39年ぶり。池田(徳島)は代表2回目での準優勝。浪商(大阪)の力強さも目立った。「ドカベン」こと主砲で捕手の香川伸行とエース牛島和彦のバッテリーは、ともに超高校級だった。一方、全国で唯一、夏の甲子園で勝ち星のなかった滋賀県勢は、比叡山の活躍で悲願の初勝利をあげた。1点差の競り合いが多く、逆転試合は半数の24試合。延長試合も8試合を数えた。特に3回戦の箕島―星稜(石川)は延長18回、3時間50分にわたる激闘だった。箕島が驚異的な粘りで2度の危機を脱し、引き分け寸前に劇的なサヨナラ勝ちを決めた。一歩も譲らず戦い抜いた星稜の健闘と合わせて、球史に残る名勝負といえる。