前橋商を無失策で下した日大三で、左利きの一塁手・村上の柔らかなミットさばきが光った。
3回2死三塁で遊撃手からのバウンド送球を、6回無死二塁でも二塁手からのバウンド送球をミットに収めた。
ともに難しい球筋。右足をタイミングよく送球方向に出し、右腕を伸ばして難なくさばいて見せた。後ろにそらしていたらピンチが広がっただけに、その軽快さは見逃せない。
守備機会の多い一塁手にとって、バウンド送球をいかにさばくかは腕の見せどころだ。捕球が安定しなければ、ほかの野手は際どい場面で思い切って投げられない。
昨秋から一塁に回った村上は、ショートバウンド送球を捕る練習に力を入れてきただけに自信がある。「みんなに安心感を与えるのが僕の役目」。華やかさよりも堅実さを求められる一塁守備で、「黄金の右腕」がチームを引き締めている。