都城泉ケ丘、はつらつプレー 夏も「泉風」誓う
2007年03月31日
春にかなえた「百年の夢」の第2幕は夏へと続く――。選抜高校野球大会8日目の30日、都城泉ケ丘は8強をかけて大垣日大(岐阜)と対戦し、1対4で惜しくも敗れた。創部107年目で初出場した甲子園。はつらつとしたプレーで「泉風」を吹かせ、勝利の喜びと敗退の悔しさをかみしめた選手たちは、「夏にまた戻ってくる」と胸に誓って、甲子園を後にした。
 7回裏大垣日大1死二塁、安井の飛球を中堅手道久が好捕
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1点先取した後の1回裏、左腕のエース諏訪は自慢の制球が定まらず、球が高めに浮いた。2死三塁から「少し真ん中に入った」直球を打たれ同点に追いつかれた。さらに連打を浴び、2対1と逆転を許した。
試合前、ブルペンでの調子がよくなかった。「疲れはない。とにかくねばり強く投げよう」と自分に言い聞かせてマウンドへ。だが、桐生第一(群馬)打線を2安打に完封した1回戦から中2日。「体が動かず、握力もなくなっていった」
試合中、打者にミットの位置を見られていることに気づいて捕手の森山に伝え、要求するコースの逆にミットを構えるようにするなど、冷静さは失わなかった。味方も中堅手道久が浅い飛球をダイビングキャッチするなど、諏訪をもり立てた。
しかし9回を迎えスコアは1対4。諏訪はベンチ前に出てキャッチボールを続けた。味方が追いつくと信じていた。2死後、向井が「全員の気迫で打った」中前打にグラブをたたいて喜んだ。だが次打者は遊ゴロ。初めての甲子園が終わった。
被安打10の4失点。「相手に研究されている」と何度も感じた。1回戦と同じように投げては通用しないことを痛感した。もう一つの課題は、体力不足だ。昨年秋の九州大会後、走り込みの量を増やし、食事も多くして体重を4キロ増やしたが、「もっと走りこんで球威もスタミナもつけないと通用しない」。
ただ、九州大会で敗れた時にこぼした涙は、今回はない。かなえた「百年の夢」の舞台で2試合を投げ抜き、「夏」に向けた収穫がたくさんあったからだ。1回戦は雨と、照明つきの試合。この日は晴天。どれもが貴重な経験になった。
試合の後、選手たちは甲子園の土を持ち帰らなかった。またやって来るつもりだからだ。「甲子園は幸せな場所だった。今度は、夏に3試合も4試合も勝つために練習していきたい」。エースは前を向いてそう言った。
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