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第79回選抜高校野球大会

室戸

初出場

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室戸、快進撃 「逆転」「ミラクル」の常連校破り8強

2007年03月30日

 はつらつプレーと熱烈応援で続け快進撃――。第79回選抜高校野球大会(日本高野連、毎日新聞社主催)第7日の29日、初戦で優勝候補を破り勢いに乗る室戸は、宇部商(山口)を4―1で破り8強入りした。球史に残る劇的な試合を甲子園で数多くみせてきた「ミラクル宇部商」に序盤、先制点を奪われる苦しい展開だったが、平日にもかかわらず一塁アルプス席を埋め尽くした大応援団に後押しされ、鮮やかな逆転勝ちを収めた。大会第9日(31日)、4強をかけて熊本工と対戦する。

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室戸―宇部商 9回表室戸2死満塁、泉は中前に2点適時打を放つ。捕手原田

 笑顔さえ取り戻せば、怖いものはない。1点リードで迎えた9回、1死から小松が右前安打。続いて右前に甲子園初安打を放った小谷は一塁ベース上で満面に笑みを浮かべた。柳弘が絶妙な送りバントを決めると、北岡が落ち着いた選球で四球を選び、2死満塁。「いつも森沢に助けられてばかり。そろそろお返ししないと」。そんな思いを込めて泉が放った打球は中前への2点適時打になり、1失点で粘りの投球を続けるエースへの最高の「お返し」になった。「楽しかった」。室戸の選手たちは試合が終わると、この日も声をそろえた。

 序盤、先制を許してしまった室戸には、報徳学園(兵庫)に勝利した初戦のときのような笑顔はなかった。表情は硬く、ベンチからは声が聞こえない。「昨日は銭湯で『明日は勝てる』ってみんなで話してた。油断していたかもしれない」と、柳弘は振り返った。「先制されて、雰囲気が悪くなりかけてた」

 そんな中迎えた6回の攻撃、先頭打者の泉は三振に倒れたものの相手投手に11球を投げさせる粘りを見せた。「ここまできたら中途半端なことはできない」。それまで安打のなかった松本が初球を思い切り振った当たりは、左中間へ大きく飛んだ。「気持ちが勝った」という二塁打だ。続く打者は倒れたが、2死二塁から4番打者の森沢が左翼フェンスに達する適時二塁打を放ち追いついた。「森沢のタイムリーヒットでベンチが明るくなった」。控えの等々力が振り返るように、持ち前の大きな声と笑顔が戻ってきた。

 そして8回、前の打席で粘りを見せた泉が、右中間を抜ける大きな当たりで、三塁まで一気に走る。次打者凡退の後、打席に立った中山の気迫のこもった一塁への走塁が相手のミスを誘い、泉が生還、勝ち越し点をあげた。

 横川監督は「選手たちの力に驚かされている。前半は硬かったが、後半はのびのびと、うちの攻め方が出来た」と選手らを頼もしそうに見つめる。「逆転の報徳」「ミラクル宇部商」。甲子園で優勝や準優勝の経験のある常連校を次々と倒し8強入りした室戸。次の相手は、夏の選手権大会で3度の準優勝を誇る熊本工だ。「一戦ごとに強くなっていて、とても良い雰囲気でできた。勝負にはこだわらず、とにかく元気では負けないようにして次に臨みたい」。主将の中山を始め選手らに気負いはない。



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