今治西、8強ならず悔し涙 大敗に「夏」雪辱を誓う
2007年03月29日
ベスト8に届かず――。第79回選抜高校野球大会第6日の28日、今治西は第3試合で常葉菊川(静岡)と対戦し、5回に4長短打を集められて一挙6点の大量得点を許し、最後は0―10の大差で完封負けを喫した。「全国一」の悲願を掲げながら昨夏と同じ16強で甲子園を後にした選手たちは「夏、もう一度」と雪辱を誓っていた。
 力投する今治西の先発・熊代投手
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スコアボードには、4回まで「0」が並んだ。均衡が破れたのは5回表。主戦熊代の球が高く浮き始め、得意のスライダーを右中間に運ばれ先制された。その後も2本の長打を含む3安打を浴び、さらに5失点。「早くアウトを取らないとという思いからストライクを集めすぎた」と悔やんだ。
6、7回は計3奪三振などで0点に抑えたが、8回表無死、二塁打と野選で1点。追い打ちをかけられる。そして常葉菊川の8番石岡への3球目、熊代の手を離れた球は捕手潮のミットをはじき、バックネット方向へ転がった。そのすきに三塁走者酒井が本塁を踏み、8点目が追加された。その直後、石岡に四球を許すと、熊代は交代を告げられマウンドを降りた。
試合中何度もマウンドに足を運び、「今のは甘かったぞ」「粘り強くいこう」などと励まし続けた潮も9回にはマスクを脱ぎ、二塁に入った熊代の横で一塁を守った。
昨夏の甲子園3回戦の延長13回。ほぼ勝利をつかみかけた場面で同じように守備の乱れで同点を許したが、その苦い経験を生かせなかった。
その後も失策などで2点を許し、0―10で迎えた9回裏、1回戦では逆転打でチームを勝利へ導いた笠原の打席。5球目の直球が捕手のミットで音をたてると、試合終了のサイレンが鳴った。新チーム始まって以来の公式戦完封負けを喫した。
常に「強気な熊代のおかげで成長できた。だから、熊代が調子の悪いときは、僕が助けます」と話していた潮は試合後、「自分がしっかりとした配球ができなかった。ボール球をもっとうまく使わせていたら良かった」と熊代をかばった。
熊代は、潮について「(マウンドへ)来てくれるたびに安心できた」と振り返り、2人は「夏にこの借りを返したい」と誓っていた。
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