スイスイ関西完封 代役「救世主」・川辺、快投77球
2007年03月31日
振り向きざまに機敏な“ストライク送球”で二塁走者をアウトにする。投手とは思えない。そう、マウンドに立つ背番号「5」の川辺は野手であり、関西の救世主だ。
 完封勝利をあげた関西の川辺
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腰痛のエース中村に代わって、この日朝、監督から先発を告げられた。「不安で、ものすごく緊張した」。甲子園へ向かうバスの中でも落ち着かない。すると、すぐ近くに座る中村から携帯メールが届いた。「みんなが守っている。思い切って投げろ」。その言葉で、弱気の虫を封印した。
最速は130キロほどでも、テンポ良く投げた。1回は10球、2回は5球。スライダーが良く、相手の早打ちでリズムにも乗れた。7、8回のピンチは見事な牽制(けんせい)で断った。気づくと、わずか77球、3安打無四球で完封していた。「出来すぎ。自分じゃないみたい」
関西には内野手で入った。だが1年秋にけが人続きでマウンドを託されると、中国大会に進出。昨秋は捕手もした。江浦監督は「うちの救世主。センスは素晴らしい」。
攻撃でも、6回2死一塁で左越え二塁打を放ち均衡を破った。多彩な変化球を操る赤羽に対し、チームは待球策で5回まで81球を投げさせた。迎えた6回は一転、積極策に。その先陣を切り、甘い球を逃さなかった。
1年前の同じ日、延長15回引き分け再試合の早稲田実戦で9回逆転負けした。その悔しさを晴らす圧勝で、5年ぶりの8強入り。「今のチームはみんなでカバーし合う。チームワークがいいんです」。川辺は笑顔で胸を張った。
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