広陵、巧打一気に北陽を撃破 4強目指し帝京戦へ
2007年03月31日
第79回選抜高校野球大会第8日の30日、広陵は北陽(大阪)に5―3で勝ち、優勝した03年以来のベスト8入りを決めた。エース野村の好投で序盤のリードを守りきった。準々決勝は4月1日。昨秋の明治神宮大会で接戦の末に3―2で勝利した帝京(東京)と対戦する。
 6回表、北陽の攻撃を0点に抑え、笑顔でベンチに戻る広陵の投手野村
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1回戦で先発を外れていた右翼手前田が攻守に活躍し、流れを引き寄せた。
1回、野村が2安打を浴び、1死一、二塁のピンチ。北陽の4番益田が放った大きな打球は風に乗り、右翼方向へ。先制の長打かと思われた球は、前田が後ろ向きに精いっぱい伸ばしたグラブに収まった。野村は落ち着きを取り戻し、後続を抑えた。
2回、野村、福田の連続安打で1死一、三塁のチャンスを作る。打席には甲子園初打席の前田。相手投手の得意な球、内角のカーブを鋭く振り抜くと、一塁線を抜ける適時二塁打に。貴重な先制点を挙げ、チームに勢いがついた。
前田は、もともとは投手だったが、打撃の調子が良いため今年から外野手をしている。1回戦で先発から外れたのも「打撃練習のしすぎで右手が腫れていたから」(中井監督)だった。
前田は「1回のフライは、よく見えなかったんで勘で手を伸ばしました。先制のヒットは打った感触が全然ないんです」と照れ笑いした。
3回、1死二塁のチャンスで山下が初球をたたき、中越えの適時二塁打で差を広げた。山下は5回1死二塁のチャンスでも北陽を突き放す適時二塁打を放ち、4番の役割をきっちりと果たした。
「1回戦ではチャンスで打てなくて情けなかった」と話す山下は、前試合でファウルを打った際、球が右手の人さし指に当たり、感覚がなくなっていた。
この日、まだ腫れの残る人さし指をさすりながら、「けがは言い訳にならない。やっと4番らしい働きができました」と満足そうに話していた。
キレのいいスライダーで攻める野村の好投が際立った。途中で2度マウンドを降りたが、いずれも再登板。最後の打者を打ち取り、試合を締めくくった。
計8回1/3を被安打3、自責点0、三振10。1回戦で延長12回、155球を投げきった疲れもなく、テンポのいい投球で北陽打線を寄せ付けなかった。
圧巻は8回だった。1人目の打者を低めのチェンジアップで空振り三振。2人目は外角のスライダーで見送り三振。3人目も低めのチェンジアップで空振り三振。3者連続三振にスタンドは大きな拍手とどよめきに包まれた。
「どんな場面でも一つずつ抑えようと思っていた」と、2度のピンチでの再登板にも安定した力を見せた野村。「帝京戦、形にこだわらずにとにかく勝ちたい」
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