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第79回選抜高校野球大会

県和歌山商

70年ぶり3回目

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大舞台で善戦、夏へ手応え 「粘りの野球」磨きかけ

2007年03月26日

 第79回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催)に、70年ぶりに出場した県和歌山商。1回戦で熊本工と対戦し、大接戦の末4―6で敗れ甲子園を後にした。しかし、粘りの野球で強豪・熊本工を苦しめるなど、大舞台での善戦で確かな手応えを得た。夏に向けての課題は何か――。

 持ち前の「粘りの野球」で打線をつないで小刻みに加点、熊本工をぎりぎりまで追いつめた。

 粘り強さが最も表れたのが3点を追う9回表。2死無走者から代打・山本大斗が相手失策で出塁。続く前原浩平が右翼線へ二塁打を放って1点を返すなど、最後まで勝負をあきらめない姿勢が光った。

 米原寿秀監督が「1〜9番まで、どこも切れ目がない」と話す打線も健在だった。3回表2死二塁の好機に、3番・辻和幸の右中間二塁適時打で同点。4回表にも、安打で出塁、敵失で進塁した辻本直希を、7番・上勇馬、8番・辻本真也の犠打と内野ゴロで本塁にかえすなど、下位打線の活躍で加点した。

 4番・福田勇馬は小柄ながら、評判とおりの長打力も見せた。中堅フェンスを直撃した二塁打は、もう少しで本塁打になりそうな大きな当たりだった。

 だが、雨の影響もあってか、盗塁はゼロだった。選抜前までの公式戦10試合で23盗塁を決めている県和歌山商。自慢の俊足でかき回す機動力が発揮できなかったのは残念だった。

 投手陣では、主戦・吉本研吾が、内角を直球で強気に攻めた投球が印象的だった。熊本工・林幸義監督は「スライダーでくると思っていた。のびのある直球で、戸惑った」。強打の熊本工打線を4回まで2安打に抑えた。

 しかし吉本は持ち味の制球力がいまひとつだった。5回を投げて4四死球。走者を抱えてからの制球に課題を残した。

 2番手でマウンドにあがった坂口慶行も、打たせて取る投球で3回を1失点に抑えたが、試合後、米原監督は「投手の球速と制球力をアップしないと全国では通用しない」と語った。

 県和歌山商は確実に成長した。主将・吉見允志は「大舞台で試合をした経験は、自分たちが得た大きなもの。今後はここぞという精神的をつけたい」と夏に向けて闘志を燃やしている。



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