ピンチに冷静、北陽・秋本 1点死守の完封劇
2007年03月27日
マウンド上の北陽・秋本は、ひょうひょうとしていた。「投げていて一番、楽しかった」。ピンチになればなるほど、「冷静になれる」というから驚く。
1点リードの9回。連続安打を浴びて無死一、二塁となった。打席には5回に左前安打を放った藤井。ここから秋本の冷静さが発揮された。
「併殺を狙ったわけではないが、低めに投げることは意識した」。大きく縦に割れるカーブで投―二―一の併殺に仕留める。藤井は「窮屈なバッティングになってしまった」というしかなかった。
2死となったが、まだ気は抜けない。三塁に同点の走者が残り、代打の堀之内が打席に入る。秋本はここで三振を狙った。カウント2―3から133キロの直球を外角高めへ。「思ったより速かった」という堀之内のバットは空を切った。
7安打の完封劇は当然、ひとりでできるものではない。5回の無死一、二塁では末吉のバントを一塁手の益田が猛ダッシュで三封。反撃の芽を摘んだ。7回には左翼手の大隅の好返球で得点を許さなかった。新納監督はいう。「テンポよく投げているから、守備もリズムよく守れた」
秋本は昨年1月、左足首の靱帯(じんたい)を痛めた。復帰できたのは4カ月後。それだけに「今は投げる喜びを感じている。こんな大舞台で投げられることが本当にうれしい」。
プロ野球阪神の岡田監督の母校として注目を集める中、13年ぶりの勝利。「復活北陽」を印象づけた。
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