大阪桐蔭、悔しい春 全国制覇の夢「夏に託したい」
2007年04月01日
第79回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催)第9日の31日、大阪桐蔭は準々決勝で常葉菊川(静岡)に2―1で敗れた。エースの中田翔君(3年)は相手打線を7回まで無失点に抑えたが、終盤につかまり、逆転負けした。高校通算74本塁打の中田君を中心に、優勝候補と注目された大阪桐蔭の選手は、悔し涙にくれた。
 常葉菊川−大阪桐蔭 試合に敗れ、スタンドの応援団にあいさつをして引きあげる大阪桐蔭の選手たち
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エースは、追いつめられていた。1―1の同点で迎えた9回2死一、二塁のピンチ。マウンドの中田君は、右手で胸の辺りを、ぎゅっと握った。「落ち着かせてくれ」。ユニホームの内側には、母の香織さん(43)が手作りしてくれたお守りがあった。「正直、打たれたらどうしようと、弱気になっていました」
2球目。コースが甘く、真ん中よりに入ってしまった。快音を残した鋭い打球が、三塁線を抜けた。二塁走者に生還され、これが決勝点になった。
中田君は、信じられないといった表情で本塁を見つめた。
強い当たりを連発されていたが、低めに直球を集め、外角のスライダーを空振りさせるなど、7回までは3安打無失点に抑えていた。ところが、終盤の8、9回に痛恨の2失点。相手に許した適時打は、いずれも、中田君が自信を持つ直球だった。
大阪桐蔭の打線は、内外角のぎりぎりを突いてくる相手エースに要所を抑え込まれた。
3回1死三塁の好機には、スクイズが小飛球となり失敗。4回2死二塁の場面でも、一、二塁間をゴロで抜けた、と思われた安打性の打球を、相手二塁手に好捕された。
ようやく得点を挙げたのは6回。先頭打者の丸山貴司君(3年)が左前打で出塁し、犠打で二塁へ。期待の4番、中田君は内野フライに倒れた。
次打者の5番、堀拓真君(同)は「中田が投手として頑張っていたので、何とか点を取ってあげたかった」。2球目の内角低めの直球を右前にはじき返し、丸山君を迎え入れた。
堀君は「1点を先に取り、チーム全体の気持ちが緩んでしまった。まだまだ精神的に弱く、練習が足りない。全国制覇の夢は夏に託したい」。
中田君は試合後、涙があふれた。打者としても、この日は3打数無安打に終わり、「自分のせいです。チームのためにヒットすら打てなかった」と繰り返した。捕手の岡田雅利君(同)が駆け寄って言った。「これで終わりじゃない。ナイスピッチング」。それでも、涙は止まらなかった。
エースは、追いつめられていた。1―1の同点で迎えた9回2死一、二塁のピンチ。マウンドの中田君は、右手で胸の辺りを、ぎゅっと握った。「落ち着かせてくれ」。ユニホームの内側には、母の香織さん(43)が手作りしてくれたお守りがあった。「正直、打たれたらどうしようと、弱気になっていました」
2球目。コースが甘く、真ん中よりに入ってしまった。快音を残した鋭い打球が、三塁線を抜けた。二塁走者に生還され、これが決勝点になった。
中田君は、信じられないといった表情で本塁を見つめた。
強い当たりを連発されていたが、低めに直球を集め、外角のスライダーを空振りさせるなど、7回までは3安打無失点に抑えていた。ところが、終盤の8、9回に痛恨の2失点。相手に許した適時打は、いずれも、中田君が自信を持つ直球だった。
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