
高知
高知、見えた選抜 21年ぶりV 秋季四国大会
2006年11月05日
第59回秋季四国地区高校野球大会(四国地区高野連主催)は4日、高松市のオリーブスタジアムで決勝があった。高知は今夏の全国選手権大会16強の今治西(愛媛)と対戦、森田―国尾の投手リレーで2―1と競り勝って21年ぶり5度目の秋季大会優勝を果たし、来春の選抜大会出場をほぼ確実なものとした。また、11日から神宮球場(東京)で始まる第37回明治神宮大会に四国地区代表として出場。12日の2回戦で中国地区代表と帝京(東京代表)の勝者と戦う。
 高知―今治西 1回表高知1死二、三塁、矢野が右前に適時打、2者が生還。三塁走者高木。捕手潮=オリーブ
|
▽決勝
高知 2 0 0 0 0 0 0 0 0|2
今治西 0 0 0 1 0 0 0 0 0|1
◎…高知は1回、高木の四球、山本の二塁打で1死二、三塁とすると、矢野が外角球を泳ぎながらも右前に運んで2人をかえし、先制した。2回以降は再三、得点圏に走者を進めたが、今治西のエース熊代の低めのスライダーにてこずり、併殺を3度喫するなど要所を締められ、追加点を取れなかった。
先発の森田は4回裏、2連打と犠打で1死二、三塁とされたが、スクイズの1失点だけにとどめた。5回裏から登板のエース国尾も6回裏、単打と二塁打で無死二、三塁の大ピンチを招いたが、後続を内野ゴロ二つと三振に打ち取り、終盤も気迫を前面に出した投球で抑え切った。高知は「守り勝つ」持ち味を十二分に発揮した。
◇声を出し闘志、ピンチしのぐ 高知・国尾投手
「しゃー」。国尾の気迫のこもった声がマウンドから響いた。「大事な場面とか、気合が入ると出してしまうんです」。エースは試合後、はにかみながら言った。
2―1とリードしながらも6回裏は無死二、三塁のピンチ。「ここを抑えれば熊代にもプレッシャーを与えて、試合を決められる」と思った。声を出して闘志をみなぎらせ、後続の2人を内野ゴロ、3人目は得意のスライダーで三振に打ち取った。ベンチに戻ると主将の大菊が「勝つぞ」と声を掛け、選手たちの声も一層大きくなった。
これまでは大事な場面でかっかして冷静さを欠き、制球が定まらなかったことも。「1人で野球をしていた」。だが、今大会は3試合20イニングを投げ、被安打8、失点2、四死球は1と抜群の安定感を見せた。
練習試合の時から冷静になることを意識し、緊張する場面で野手の方を向き、ジャンプして気持ちを落ち着かせた。「打たせて取るのが自分のスタイル。後ろに仲間がいるから、全力で投げられる」。チーム全員の守り勝つという気持ちが、国尾の好投を支えた。