
東京
帝京、11年ぶり優勝 見えた「春切符」 秋季東京都大会
2006年10月30日
秋季都高校野球大会本大会(都高野連主催)は29日、神宮第二球場で決勝があった。帝京が桜美林を下し、11年ぶり8回目の優勝を遂げた。帝京は夏の全国選手権大会に続き、来春の選抜大会への出場が確実となった。帝京は、甲子園への切符が確定すれば、11年ぶり13回目の出場となる。また11月に行われる明治神宮大会に出場し、全国各地域の秋季大会優勝校と戦う。
 優勝を決め喜ぶ帝京の選手たち=神宮第二球場で
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▽決勝
帝京 0 0 0 2 3 0 1 0 0|6
桜美林 0 0 2 0 0 0 0 0 0|2
◎…前日の準決勝で好投した両チームのエースが、共に途中でマウンドを降りる展開。帝京が鮮やかな逆転劇で、桜美林をねじ伏せた。
先制したのは桜美林。3回、四死球と内野安打で2死満塁の好機をつかむと、早川が右前に運び、2得点。4回も四球と安打で走者を出し、4試合連続完投してきた大田を引きずりおろした。
帝京は4回に1点を返し、高津の二塁打で、すかさず同点に。5回には2死二、三塁から4番・中村が右中間に本塁打を放ち、勝ち越し。7回にも長田の犠飛でだめ押しの1点を挙げた。2番手・垣ケ原も、4回以降を2安打に抑える好投で、得点を許さなかった。
桜美林のエース・塙(はなわ)は初回、2連続三振と上々の立ち上がりを見せたが、途中から球が高めに浮き、つかまった。
◆夏で得た自信を生かし一発 帝京・中村晃君
試合を決めたのは、夏の甲子園でたくましくなった主砲の一打だった。
2点差を追いついて迎えた5回、2死二、三塁。帝京の4番で新チームの主将・中村晃君(2年)に打席が回ってきた。「ここは4番のおれが決める」。2ボールからの3球目、外角高めのスライダーを真芯でとらえると、弾丸ライナーが右翼席に突き刺さった。勝ち越しの3点本塁打だ。右手と左手でガッツポーズを繰り返しながら、笑顔でベースを一周した。
桜美林の左腕・塙(はなわ)悠太郎君が前日の準決勝で相手打線を手玉に取り、三振の山を築く姿をビデオで見た。「低めに入る変化球がすごいけど、ボール球に手を出さなければ打てる」。高めに浮いた失投を見逃さなかった。
この夏の甲子園でも、4番打者として出場。全3試合とも打点を稼ぎ、ベスト8進出に貢献した。「あの大会で結果を残せたのが自信につながっている」
元々は投手。打者に専念し、4番に座ったのは今年の春からだ。先輩に囲まれてプレーしていた夏までは、4番といえども長打は狙わず、つなぎの打撃に徹してきた。が、主将となったこの秋からは違う。「自分のプレーで試合を作る」と断言する。この大会では2本塁打を放ち、10以上の打点を稼いだ。「4番目の打者」は「4番打者」に成長した。
◆甲子園組が力 帝京・前田三夫監督の話
序盤は動きが硬く、先制されたが、2点で抑えられて良かった。すぐに追いつけたのも大きかった。大田は連投の疲れもあり、継投は想定していた。本塁打を放った中村ら、夏の甲子園を経験した選手の力が大きい。
◆夏に向け課題 桜美林・片桐幸宏監督の話
春は歯が立たなかった相手に持っているものは出せたと思う。だが、帝京は昔のイメージとは違ってつなぐ意識が強く、走塁面もよかった。夏に向けて守備力、連戦を乗り越える投手力など課題を克服したい。