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福岡

沖学園、好守に阻まれる 秋季九州大会

2006年10月29日

 福岡県の久留米市野球場と小郡市野球場を舞台に28日開幕した第119回九州地区高校野球大会(九州地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)。開会式に続いて1、2回戦計4試合があり、多くは緊迫した展開になって観客席を沸かせた。九州学院(熊本)、自由ケ丘(福岡)、大牟田(福岡)、熊本工が勝ち上がり、沖学園(福岡)、浦添商(沖縄)、長崎日大、宮崎商は初戦で姿を消した。

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九州学院―沖学園 4回裏沖学園1死三塁、秋山の犠飛で三塁走者岡部が生還。捕手松下=小郡市

 久留米市野球場での開会式では出場18チームが力強く入場行進。大牟田の成田真也主将が「多くの人に夢と感動を与えるような力強いプレーをすることを誓います」と宣誓した。

 29日は2回戦6試合がある。決勝は11月2日正午から同野球場で。

 ▽1回戦(小郡市)
九州学院 0 0 2 0 0 0 0 0 0|2
沖学園  0 0 0 1 0 0 0 0 0|1

 ◎…沖学園のエース田中は3回、連打と四球で1死満塁のピンチを迎えた。この試合で最大の踏ん張りどころだったが、「動揺したし、緊張で腕が振れなかった」。適時打で1点を失い、さらに押し出しの死球を与えた。

 それでも、前田監督は「あの回だけだし、その後はずるずるといかなかったのが良かった。田中は責められない」。9回を投げきって被安打5の好投をたたえた。田中は「来夏の甲子園を目指して頑張りたい」と雪辱を誓っていた。

 打線は粘り強さを見せた。4回に1点を返し、9回には2死一、二塁の好機をつくった。ここで長嶺が中前安打を放ち、二塁走者今田が本塁に突っ込んだが、相手の素早い中継プレーに惜しくも阻まれた。

 ◆自由ケ丘主戦、新天地で力投

 ▽1回戦(久留米市)
浦添商  0 0 1 1 0 0 0 0 1|3
自由ケ丘 0 0 0 2 2 0 0 0 ×|4

 ◎…2点リードで迎えた9回。自由ケ丘は2死から四球と連打で1失点。さらに一、二塁のピンチが続き、1年生エース新里は気持ちが途切れそうになった。マウンドに野手が集まる。胸をたたかれ、肩をもまれた。次の1球。狙い通りに直球が低めに決まり、中飛に打ち取った。

 この日の試合には特別な思い入れがあった。沖縄県金武町出身。今春、野球をやるために福岡へ来た。故郷のチームとの対戦に胸が高鳴り、「成長した姿を見せたい」との思いが膨らんでいた。

 9回は特に強気で臨んだ。「3者三振に抑える」。それが力みにつながった。「マウンドで声をかけられ、みんなを信じて投げていけばいいんだと改めて感じた」。新しい仲間たちの励ましで大切な1勝を挙げ、胸を張った。

 ◆主戦が快打、大牟田快勝

 ▽2回戦(久留米市)
長崎日大 1 0 0 1 0 0 0 0 0|2
大牟田  0 0 0 0 0 5 0 0 ×|5

 ◎…「野球は気合じゃ。粘りじゃ」。松嶋監督のげきが飛んだ6回、沈黙していた大牟田の打線が息を吹き返した。

 2死から安打と四球などで一、三塁とし、打席にはエース阿部。ここまでに2点を失い、打撃も変化球にタイミングが合わず2三振だった。左胸に手をあて、気持ちを落ち着かせた。2球目。「自分のバットで流れを引き寄せたい」。待っていた直球を強くたたくと、打球は左中間スタンドに消えた。

 この一打を起爆剤にさらに2点を追加。一塁側を埋めた約550人の大応援団はこの日一番の盛り上がりを見せた。

 見事な逆転劇だったが、松嶋監督は「エンジンがかかるのが遅い」と渋い顔。阿部も「投球での立ち上がりが課題」と気を引き締めた。



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