
福島
延長サヨナラ 聖光学院惜敗 秋季東北大会
2006年10月13日
第59回秋季東北地区高校野球大会(東北地区高野連主催、朝日新聞社など後援)は12日、福島市の県営あづま球場で決勝が行われ、聖光学院は仙台育英(宮城)に延長10回サヨナラ負けした。仙台育英は5年ぶり6回目の優勝。例年、この大会の上位2校は春の選抜高校野球大会に出場しており、聖光学院は、01年の安積(21世紀枠)以来のセンバツ出場が濃厚となった。
 好投した聖光学院の鈴木健太投手=県営あづま
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◎…聖光学院は3回1死一、三塁から、3番黒羽が中越え三塁打を放ち2点先制。先発鈴木健も6回まで無失点と好投した。10回には先頭打者渡辺侑が三塁打で出塁したが、あと一本が出ず、好機を逸した。
仙台育英は、主戦佐藤由が3回以降連打を許さなかった。攻撃では、終盤の好機を生かして、10回の佐々木のサヨナラ安打につなげた。
◆たくましく実りの秋 エース鈴木選手
聖光学院の主戦鈴木健太(2年)は、同点に追いつかれた9回裏の投球に自らの成長を確信した。2死一、三塁。仙台育英の佐藤由規(同)は一塁への緩い打球。一塁カバーの鈴木は、両手を突き上げ「勝利の雄たけび」をあげたが、適時内野安打になった。
なおも2死一、二塁のピンチは中堅手、末永豪(2年)の好守で切り抜けた。切れかけた集中力を取り戻して投じた直球だ。今夏の選手権福島大会では、参考記録ながら無安打無得点試合を達成した。一方で、味方エラーから崩れるなど精神的な弱さが課題だった。
そんな鈴木が、今大会では生まれ変わった。「ピンチの方が燃える」とまで言い切る。斎藤智也監督は、鈴木の成長を「仲間のたくましさから学んだのでは」とみる。新チームは打線好調、多少の失点は取り返してくれる。仲間への信頼が安定感を生んだ。
今夏の3回戦敗退の屈辱を胸に、チームは「下克上」をスローガンに復活を誓う。斎藤監督は「センバツ出場だけでは満足できない」。復活のかぎは、鈴木が握る。