
宮城
55年ぶりに出場の仙台一、初戦敗退 秋季東北大会
2006年10月09日
第59回秋季東北地区高校野球大会は8日、福島市の福島県営あづま球場などで4試合が行われ、55年ぶりに出場した仙台一は盛岡大付(岩手)に8回コールド負けした。
9日は午前8時半から、仙台育英が信夫ケ丘球場で日大山形(山形)と、東北が県営あづま球場で盛岡中央(岩手)と対戦するなど、2回戦6試合が行われる。
◎…仙台一が先制点を守りきれず、コールド負けした。4回2死満塁の好機に、1番板井の適時内野安打で先制。終盤には、得点圏に走者を進め最後まで粘りを見せた。
盛岡大付は1点リードされた4回、4番植の中越え2点本塁打で逆転。その後も、植が2打席連続本塁打などで加点した。主戦三浦は逆転後、仙台一に得点を許さず反撃の芽を絶った。
負けて越えた背番号の重圧 仙台一の佐藤君
背番号「1」を取り戻して臨んだ東北大会だった。
仙台一の先発、佐藤勝太君(2年)は、仙塩地区大会で「背番号の重さで、自分を見失った」。三振を取ろうと力み、打たせて取る投球ができなかった。
県大会では10番に。自分を見つめ直した。本来のゴロを打たせる投球を取り戻し、55年ぶりの東北大会出場の原動力となった。
再び「1」を背負った一戦。先取点を取った直後の4回裏。1死二塁で、盛岡大付の4番植聡二郎君(2年)を迎えた。
「グラウンドの状況を考えないと」。佐藤君は、風速10メートル以上の風を頭に入れて投球動作に入った。
しかし、初球のカーブが真ん中高めに。「カキン」。打球は追い風に乗り、バックスクリーン横に吸い込まれた。6回にも再び本塁打を浴びた。8点を失い、コールド負け。
「自分の弱さが出た」と佐藤君。だが、「中途半端に負けるより、全然マシ」。きっぱりと言い切る表情からは、背番号の重圧は消えていた。