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清峰に大差で勝ち優勝、マウンドに集まり喜ぶ横浜の選手たち=4日午後、阪神甲子園球場で
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第78回選抜高校野球大会(日本高野連、毎日新聞社主催)の決勝が4日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われ、打線が爆発した横浜が大会決勝最多の21点を挙げ、初出場の清峰(長崎)を零封して優勝を飾った。名門・横浜の選抜優勝は8年ぶり3回目。集中打と巧みな走塁はこの日も健在だった。
◎…四死球17、犠打6、そして三振はゼロ。大会決勝で最多となった21得点は、安打だけで生まれたのではない。むやみにバットを振らない横浜の「つなぐ野球」だからこそ達成できた記録だ。
初回こそ無得点。だが選手たちは、清峰のエース有迫の変化球の制球が定まらないことを、打席やベンチから確認していた。
「直球を狙っていけ」。渡辺監督が指示した。変化球でボールが先行するとストライクを取りに直球を投げてくる。横浜打線は、その球を待った。
2回、1死から四球で出た7番高木を8番川角の犠打で進めると、9番越前が右前に流し打ち先制。さらに単打、死球で2死満塁とすると、高浜が三遊間を切り裂くような強い左前安打を放ち2点を追加。
その後も、ボール球を見極め、無理にバットを振らない。4回は、相手の四球や失策につけ込み、盗塁と犠打もからめて2得点。効果的な攻撃をみせ、試合の主導権を完全に握った。
抜け目のない攻撃に打線の勢いが加わったのが6回の9得点だった。1死満塁でも大振りせず、犠飛を確実に決めた1番白井の打撃が象徴的だ。その後の、古城、高浜、下水流と続く3連続安打につながり、だめを押した。
守っては、エース川角の左から繰り出す外角低めの直球がさえた。「点を取ってくれても、気を抜かないようにした」
2回、三塁線への二塁打を浴び、直後の四球、犠打で1死二、三塁とピンチを招いた。だが、次打者を二飛に打ち取り、次はすべて空振りの三球三振。相手に傾きかけた流れを断ち切ると「よしっ」と力強いガッツポーズを見せた。
7回に代わった投手浦川は変化球と直球を低めに投げ分けて無安打。二塁を踏ませない好投を見せた。
清峰は3回2死一、二塁の好機に、4番木原が一、二塁間に強烈な打球を放ったが、二塁手白井が横っ飛びで好捕するなど、横浜内野陣の堅い守りに、得点の好機をことごとくつぶされた。
◆気持ちを切り替えて夏に(横浜・福田永将主将)
本当にうれしい。主将として仲間をまとめるのは大変だったが、やってきてよかったと思う。チームのみんなが勝ちたいという気持ちで一つになれた。夏に向けて、また気持ちを切り替えてやっていきたい。
◆この年で優勝できるとは(横浜・渡辺元智監督)
大量点を取ったことより、0点に抑えて勝ったことがうれしい。相手は連投で目いっぱいだったので、キレがなかった。気の毒だった。この年になって優勝できるとは思っていなかった。選手をほめてやりたい。
◆横浜の力、見せつけられた(清峰・広滝航主将)
横浜の力を見せつけられた。点差が開き、つらい試合展開になったが、チームのみんなとは、最後まで楽しんで戦うという気持ちで一致していた。体力と精神力を鍛え直し、夏も甲子園の舞台に帰ってきたい。
◆この経験、選手はプラスに(清峰・吉田洸二監督)
点差以上に学ぶところが多かった。横浜は、今まで当たったチームと違っていた。選手たちは準優勝したからと言って生意気になったり、威張ったりすることなく、この経験を人生でプラスの方向に生かしてほしい。