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力投する成田の唐川 |
7回表1死二塁のピンチで、投げたのはスライダーだった。昨年5月、当時のエース佐瀬友基先輩から教えてもらった球種。外角低めを狙ったつもりが中に入った。適時二塁打を打たれ先制点を許した。「終盤勝負になるのは分かっていた。相手は甘い球をしっかりとらえてきた」
9回にはカーブを打たれてさらに1点を失った。自分の投球でチームを優勝に導く夢は2回戦で消えた。
「真のエースになる」を今回の甲子園での目標としていた。1年だった昨秋の関東大会から背番号1を背負ってこられたのは、試合や練習での失敗から学び取る姿勢を持ち続けてきたからだ。
新チームになって間もない昨年8月、東海大相模(神奈川)との練習試合で、全力で投げた直球を本塁打された。「全国レベルを初めて思い知らされた」。その後は球速や制球力を身に着けるための練習を続けた。
初めて甲子園のマウンドに立った23日。最速145キロの速球で10三振を奪い完封した。尾島治信監督は「百点満点」と褒めたが、「相手がボール球を振ってくれたから」と満足しなかった。
この日の神港学園戦は初回から145キロの速球で押した。だが、球を受ける古跡勇太捕手は「中盤からボールのキレがなくなった。(7回のスライダーは)早くピンチを切り抜けようという逃げの気持ちがあった」。
その回は投げる背番号1も「自分の直球が信じられなかった」。まだ2年生。「甲子園のチャンスはあと3回ある。自らの力を信じられる投手になりたい。全国優勝を狙う」と話し、球場を去った。