第113回北信越地区高校野球大会(北信越高野連主催)の決勝が12日、魚津桃山運動公園野球場であり、高岡商が日本文理(新潟)を15―8で下し優勝を決めた。秋季の北信越大会で高岡商が優勝したのは38年ぶり2回目、県勢が優勝したのは36年ぶり7回目となる。
今大会の結果は、来春の選抜高校野球大会の出場校を決める際の重要な参考資料となり、優勝した高岡商は出場する可能性が高くなった。
高岡商が圧勝した。1回に森井の2点二塁打で先制。5点先行の6回、先頭の大鋸谷が二遊間を抜く安打で出塁。2失策や5四死球と相手守備陣が乱れ、押し出しを含む6点を追加した。7回には代打西川が公式戦初本塁打を放った。先発の細川は6回まで無失点。しかし、8回に6連打を浴び、堀岡の救援を仰いだ。
日本文理は2投手が与えた15四死球が響いた。打線は終盤奮起し、8点を返したが、遅かった。
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決勝戦での高岡商の先発はエースの細川貴生君。8回途中で降板したものの、6回まで強打の日本文理を被安打3、無得点に抑えた。
直球、スライダー、カーブが内外角に決まる。6回までの18個のアウトのうち、三振が七つ、内野ゴロが8。ほぼ完璧(かんぺき)な内容だった。「見える景色が違う」。細川君は、好調時と不調時の違いをこう表現する。
不調の時は捕手のミットに集中できないが、好調だと捕手のミットしか見えないという。「周りはぼやけていて、バッターはただ立っているだけの人に見える」。この日も、捕手の森井貴俊君のミットがくっきりと見えていた。
しかし、8回に連打を浴び、降板。5日間で4日目の登板で、疲労がたまっていた。球威が落ちても、ストライクを投げ続けた。「今日は打たれても動じなかった」と振り返る。マウンドを降りるまで「景色」は変わっていなかった。
初戦で敗れた今夏の甲子園では「打たれるのを怖がってしまった」という。それ以来、一球に気持ちを強く込めるよう心がけてきた。
今大会の優勝で「センバツ」がはっきり見えてきた。「常に自分らしく、低めの球でゴロを打たせて内野にリズムをつくる投球をしたい」。