第113回北信越地区高校野球大会(北信越高野連主催)の準決勝が11日、富山県魚津市の魚津桃山運動公園野球場であった。日本文理は福井商を6―4で下し、初の決勝進出を決めた。県勢が決勝に進むのは、97年秋の新発田農以来。これまで北信越地区は、2校が春の選抜の代表校に選ばれるケースが多く、出場が有力となった。高岡商(富山)との決勝は12日午前10時から同球場で行われる。また、10日にあった準々決勝で、日本文理は不二越工(富山)を退けたものの、新発田南は高岡商に敗れた。
日本文理は6回、1点を先制し、なおも2死二、三塁の好機に、笹島の2点適時二塁打で計3点を挙げ、試合を優位に進めた。7回にも2本の三塁打などで3点を追加した。投げては栗山がスライダーをコーナーに決め、11奪三振の好投で、継投した横山も要所を抑え、反撃を断った。
福井商は、3本の三塁打などで得点し、粘りを見せたが及ばなかった。
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勝てば、「春の甲子園」が、ほぼ手中となる準決勝。日本文理の相手は、甲子園常連の強豪・福井商だ。文理打線は当初、堅さが目立った。
先発の栗山賢投手は、丁寧な投球で、連打を許さぬ好投を見せた。しかし、打線は栗山投手を援護できない。5回まで両チームとも無得点の投手戦となった。
6回の攻撃の前に円陣を組んだ。栗山投手を楽にさせたいと、笹島竜弥捕手は「一つだけ聞いてくれ」と全員に声をかけた。「つないでいこう。みんな、自分のバットで決めようとしている」
先頭の青木恵太選手が中前打で出塁。犠打と安打で1死一、三塁とし、石田龍太選手の内野ゴロの間に1人が生還。四球と暴投で2死二、三塁となり、笹島選手に打席が回ってきた。1―3からの5球目。打球は、左翼に2点適時二塁打となった。初めて打線がつながった。
大井道夫監督は「このチームに飛び抜けた選手はいない。だが、チームワークがいい」。笹島選手は、長谷川徹主将とともに、積極的に声をかけ、チームを引っ張る。
正捕手になったのは、秋の地区予選の2回戦から。「横山と栗山の2人の投手が一番良いパフォーマンスを出せるようにしたい」という控えめな選手が、03年春、21世紀枠で出場した柏崎以来の選抜出場を、ぐっと近づけた。