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準優勝し、スタンドにあいさつする八重山商工の選手たち=3日、沖縄県浦添市の浦添市民球場で |
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清峰―八重山商工 4回表清峰2死満塁、木原の左前適時打で二塁走者広滝が生還して5点目。捕手友利=浦添市民 |
スタンド全体が歌と、踊りと、惜しみない拍手に包まれた。沖縄県の浦添市民球場で3日にあった第117回九州地区高校野球大会(九州地区高野連主催、朝日新聞社など後援)の決勝。清峰(長崎)が7―2で八重山商工(沖縄)を振り切って、九州の頂点に立った。ともに過疎地の県立校。都市部の高校へ進まず、地元に残って頑張る子供たちの戦いに、詰めかけた1万2千人は「次は選抜出場だ」とエールを送った。
「チバリヨー(頑張れ)!」。球場は熱気に満ちていた。外野席まで埋め尽くした観客が、離島初の九州制覇がかかる日本最南端の高校・八重山商工と、今夏の甲子園で強豪校を次々に破り、旋風を巻き起こした清峰の試合を見守った。
八重山商工がある石垣島からは、「九州制覇」「夢実現甲子園」などのロゴ入りTシャツを着た応援団が駆けつけた。攻撃のたびに指笛と「ハイサイおじさん」などの応援歌が響き、安打が生まれると両手を上げて踊った。
5点差で敗れたが、スタンドからは「よくやった」と活躍をねぎらう声が飛んだ。
両校はともにスポーツ推薦枠を持たない。しかし、私立の強豪校と互角に渡り合ってきた。
清峰の吉田洸二監督は「今の2年生のほとんどは、私が集めた選手ではない。地元の小中学校の指導者がいい選手を育ててくれていたから、ここまで来られた。それに尽きる」と解説する。
八重山商工も同じだ。伊志嶺吉盛監督は「生まれ故郷から甲子園に行かせたい」と、石垣島で小・中学生の野球チームを作り、全国や世界大会に率いてきた。その子たちが今の1、2年生だ。
保護者たちは開幕日の10月29日から、泊まり込みで選手を応援した。「今度は春に向けて、頑張って練習してほしい」