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「長かった」苦投の京都外大西・本田

2005年08月20日

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決勝進出を決め、帽子を取って喜ぶ京都外大西・本田

 1年生は、駆け足でマウンドに上がった。

 3回1死一、三塁。京都外大西の本田は、先発の2年生、北岡から後を託された。自慢の直球で、宇部商に真っ向勝負を挑む。3番山野を外角低めの直球で空振り三振。4番の好永へは同じく外角への直球。バットは空を切らせた。ボールを放す瞬間、ロージンが指先でパッと舞う。

 しかしそれは、一瞬の輝きだった。5回から直球はキレを失う。6回2死一、二塁から井田に右前に運ばれたのは、140キロの直球。今までは空振りを奪っていた得意球が通じない。9回に許した2安打も直球だ。「長打はない。でも、みんな当ててきた。試合が終わるまでが長かった」。最後の打者を中飛に打ちとった後、ミットを合わせようとする捕手南本に、駆け寄れなかった。

 無理もない。この夏、甲子園で京都外大西が戦ったすべての試合で本田は登板している。8日の1回戦菰野(三重)戦で55球。13日の2回戦関西(岡山)戦125球。16日の3回戦桐光学園(神奈川)戦で74球。17日の準々決勝樟南(鹿児島)戦も81球。積み重なった球数の分だけ、疲労もたまる。

 この日、120球。決勝戦への意欲を問われ、本田はつぶやいた。「今は……、気持ちが高ぶる元気がありません」。苦しい心中は、三原監督も同じだ。「5回までは北岡が投げてくれるはず。その後は……」。言葉が出てこない。15歳は投げられるのか。65歳は投げさせるのか。


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