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俊敏な樟南1、2番 コンビが勝利呼ぶ

2005年08月16日

 打席に向かう樟南の1番・前田が集中力を高める。「ストレートだけを狙う」。腹は決まった。

 遠藤の1球目、スライダーが低く外れる。2球目の直球を鋭く振り抜くと、遊撃左へのゴロ。銚子商・福田の肩との勝負。頭から滑り込んだ前田の手がわずかに早かった。永嶋のバントで二進後、深見の左中間二塁打で1点を先取した。

 「1回の第1打席が大事」。1番の役割を前田は切り出した。2番の永嶋は「バントは得意で自信がある」と続ける。中前安打の前田を永嶋がバントで送った初戦の花巻東戦を再現するような2人の持ち味が、樟南に流れを引き寄せた。

 3回には、無死一塁の場面で、前田が一前にバントを決めると、永嶋は、三塁前へ絶妙なプッシュバント(内野安打)、送球ミスを誘い、1点をもぎ取った。

 2人は守りでも欠かせない。遊撃の前田が不規則に弾んだ打球を素手で止めるなど再三の美技を見せれば、二塁の永嶋は、7回のピンチで中継に入り三塁へ好送球、走者を刺した。

 鋭いダッシュと、素早い横への動き。前田、永嶋は「甲子園は、ゴロがはねるから前に出ろ、といわれている」と枦山監督の助言を頭にたたき込んでいる。「その点で、まだまだです」

 「2人が出ると攻めに勢いが出るし、よく守ってくれる」と枦山監督はたたえる。攻守でチームを引っぱる1、2番コンビ。相手にはやっかいな存在だ。


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