終わってみれば、2安打だけ。テンポ良く投げる樟南の佐田に、銚子商打線が抑えられた。
1回。2四球で1死一、二塁。ここで打席に立った4番福田は戸惑った。佐田は足を上げてからリリースまでが速い。右やや横手投げ。「独特のフォームでタイミングが取りづらかった」
斉藤監督の指示は「低めの変化球を捨てる」。しかし「力みが出て振ってしまった」と、3球目の115キロの低めの変化球を空振り。2―1から135キロの内角直球も振らされたスイングだった。長沢も三振に取られ、好機は逃げた。
走者なしでも、佐田はセットポジションからぽんぽんと投げ込んだ。銚子商は凡打の山を築く。低めの変化球を振らされ続けた味方打線に、福田は「自分たちのペースでできなかった」。斉藤監督は「スライダーを見極められなかった」。これが敗因だ。
9回2死。福田は1球目を空振りした後で打席を外した。「冷静に」と思ったが、最後も低めの変化球を振らされた。「相手が上。(泣きそうで)ちょっとやばいけど泣かないと決めていたので」と笑顔を作った。