「岐阜で一番の速球右腕」と評される土岐商・丹羽。本領を発揮したのは4回以降だった。再三のピンチを迎えながら、140キロ台の直球を武器に6イニングを無失点で切り抜けた。
7回、3四球を出して2死満塁に追い込まれたが、高陽東の安部に対して初球から真ん中の直球で挑む。140キロ。球威で詰まらせ、投ゴロに仕留めた。
「下半身を軸にして投げて、球が低めに行くようになった」と丹羽。4回以降、セットポジションに切り替えたのが功を奏した。8回までの5イニングは緩急も生かし、安打すら許さない。実力の投球を見せた。
それだけに、序盤の制球難が悔やまれる。
1回、1、2番に死球と四球。盗塁に暴投も絡んだあと、甘い変化球を痛打されてあっさり先制された。捕手の小出には「普段と違って動揺しているように見えた」。マウンド上の丹羽は「相手に見られて、見られて苦しみました」。
それでも159球の完投。9回も速球は走り、まだまだ力は残っていた。「悔しいの一言です」