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【宮城】 東北

3年連続20回目

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攻守で一丸、快進撃 東北の夏を振り返る

2005年08月20日

 「スター選手不在」と言われた今年の東北。昨秋の東北大会で敗れ、選抜を、そして5季連続の甲子園出場を逃して以来、目標は「選手権大会出場」だった。そして臨んだ甲子園。出場するだけで満足だったチームが「全員野球」を合言葉に勝ち進み、全4試合で計38安打19得点、失策ゼロ。甲子園初采配の五十嵐征彦監督の下、見事8強入りを果たした。

 メンバーはほとんどが甲子園初出場。1回戦の別府青山(大分)戦では、緊張を吹き飛ばすかのように先発全員安打の計13安打。犠打と足を絡めた攻撃も実り、五十嵐監督は「自分たちの野球ができた」と笑顔を見せた。県外チームを相手にした公式戦初勝利に、選手らは自信をつけた。

 2回戦の遊学館(石川)戦では、好守が光った。遊撃手加藤政、左翼手山田が好返球を見せ、2度の本塁タッチアウトに成功。持ち味の「守りでリズムを作る野球」が実現した。エース高山、三浦、坂本の投手陣も「後ろが守ってくれるから安心して投げられる」と信頼を寄せる。

 勢いに乗って挑んだ3回戦の青森山田戦。今春の東北大会の覇者で大会屈指の左腕柳田に対し、臆(おく)することなく立ち向かった。先発9人中5人を占める左打者全員が柳田から計7安打を放つ活躍。青森山田は青森大会でのチーム打率4割9分7厘で49代表トップ。東北は3投手の継投と堅守で強力打線を7安打2失点に抑えた。

 そして、準々決勝は優勝候補の大阪桐蔭戦。試合前、加藤政義主将は「相手も同じ高校生。全員でぶつかっていく」と話した。その言葉通り、攻守で一丸となり、チームの集大成となる試合を見せた。大阪桐蔭・4番平田に大会タイ記録となる1試合3本塁打を浴びても、ベンチから笑顔は消えない。5回には4長単打で4得点。いったんは逆転に成功し、最後まで苦しめた。大阪桐蔭の西谷浩一監督に「すきのない良いチーム。やりにくい相手だった」と言わせた。

 甲子園全4試合でエース高山、三浦、坂本の継投策。先発、中継ぎ、抑えと、3投手が自分の持ち味を生かして役割を果たした。

 五十嵐監督は「選手は一戦一戦成長していった」と振り返る。加藤主将は「最高に楽しい甲子園だった」と締めくくった。

 甲子園での新生東北のスタートは上々だ。


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