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8強に4校、目立った公立の頑張り 山形大会を振り返る2010年07月30日 55校が「甲子園」の夢を追って白球を追った高校野球山形大会は、山形中央が延長12回の激闘の末に初優勝を飾り、幕を閉じた。シード校の活躍と、公立校の頑張りが目立った今大会。球児たちの熱戦の軌跡を振り返る。 8強にシード校7校が残った中で飛び抜けたチームはなく、接戦が多かった。特に準々決勝以降の7試合では1点差の試合が半分以上の4試合を占め、準決勝の1試合と決勝は延長戦で決着した。 地区別では、村山勢、中でも山形市にある学校の健闘が目立った。「山形勢」は16強のうち7校、8強のうち3校。また、公立勢の健闘が光り、8強に4校残った。山形中央は山形市にある県立校。公立勢の優勝は16年ぶりだ。 主球場の県野球場(YZ・タカスタ)の両翼が91メートルから100メートルに拡張されて迎えた大会だが、意外にも同球場での本塁打数は増えた。同じ20試合で昨年は5本、今年は8本。ただ大会を通じての本塁打は昨年より1試合少ない54試合で、ほぼ昨年(14本)並みの13本。やや物足りなさは残るが、県野球場のバックスクリーンや左中間への本塁打が飛び出すなど、両翼ぎりぎりの本塁打が多かった昨年よりもパワーのある打撃が見られた。県野球場での三塁打は13本から16本に増加した。 8強に残ったチームの多くに好左腕のエースがいた。山形中央の横山、鶴岡東の渡辺、山形南の小倉優、羽黒の斎藤永らに対して、右打者よりも左打者の方が数字を残した。いずれも直球のスピードは140キロに届かず、スライダーやカーブなどに特徴があり、対角に投げ込まれる右打者よりも左打者の方が踏み込んで打てている印象だった。 羽柴、安部(いずれも山形中央)、保科(鶴岡東)、阿部翔(酒田南)ら好打者にも左打ちが多かった。 接戦が続く終盤は、決勝点に失策が絡む試合が増えた。準々決勝の山形中央―酒田工と鶴岡東―酒田南、準決勝の山形中央―山形南がそうだ。これらを勝ち抜いた山形中央と鶴岡東が甲子園をかけて戦った決勝もまた、失策で決勝点が入った。 山形中央は守備力を見込まれた稲毛が三塁のポジションを勝ち取り、鶴岡東は打力のある選手を先発させ、後半に守備力のある選手に交代する戦術をとった。両校とも大会を通じた失策は二つだけ。 33回3分の1を投げ、防御率0.81の山形中央の横山、強豪の酒田南、日大山形を退け、決勝での延長12回を含む47回を一人で投げきった鶴岡東の渡辺の好投を、堅い守りが支えた。 目を奪われがちな投打だけでなく、守備の重要性を強く感じさせられる大会だった。(奥田貫) 地方大会ニュース
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