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好投手の奮闘光った 高校野球奈良大会を振り返る2010年07月30日 高校野球奈良大会は28日、天理の連覇で幕を閉じた。投手の好投ぶりが目立ち、佐藤薬品スタジアム(県立橿原球場)がリニューアルされた影響もプレーに垣間見えた。全41試合を取材した担当記者3人が19日間の熱戦を振り返った。
■延長・逆転 支えた逸材 記者A 平城のエース谷口の無安打無失点試合(7回参考記録)から始まった今大会。好投手の奮闘ぶりが際立った。 記者B 生駒の町田は1回戦で13回を投げきり、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。3回戦も二階堂の好投手・浦との息詰まる投手戦だった。 A 昨年、サヨナラ押し出し四球に泣いた奈良・見邨も今年は延長11回を投げ抜き、成長ぶりを見せた。 記者C 橿原の城之内も3回戦で強力打線のシード校登美ケ丘を零封した。打者に背中を向ける「トルネード」投法は気迫にあふれていた。 B 初戦で昨年準優勝の郡山を破った奈良北を支えたのも今村、幸山の2年生左腕だった。 C 2年連続8強の桜井も、故障のエース古沢の穴を埋めた2年生幸野が踏ん張り、延長サヨナラを含む2度の逆転勝ちにつなげた。 A 智弁学園準優勝に貢献した右腕青山は1年生。秋以降が楽しみな逸材も多かった。 C 奈良大付の松田浩が3試合でみせた41個の奪三振ショーは圧巻。準決勝で敗れはしたが、200球近く投げた。疲労による左ひじの故障を抱えながら、すさまじい精神力だ。 B 王寺工の桑原も力のある直球で大会屈指の右腕と目されたが、腰のけがで3回の登板にとどまったのは残念だった。 C 優勝した天理のエース沼田は昨秋の左ひじのけがを乗り越え、精神的にたくましくなっていた。王寺工戦はバックが浮足立っても、落ち着いたマウンドさばきで反撃を断った。準決勝、決勝と連投の18回で1失点と安定感は群を抜いた。 A 全41試合の総得点は昨年より33少ない362点、コールドゲームも2少ない11試合だった。 C 昨年は「打高投低」だったが、今年は「投高打低」だったのではないか。 ■本来の打力発揮できぬチームも A 本塁打は23本と昨年と同数だった。天理の猛打が際立ったが、本来の打力を発揮しきれなかったチームも多かったのではないか。 C 春の県大会は平均10得点で準優勝した登美ケ丘は橿原に零封された。「打撃のチームなので、終盤に打てないあせりが出た」と辻本主将は敗戦の弁を語った。 B 準決勝で驚異的な粘りを見せて延長13回を制した智弁学園も、決勝は1得点にとどまった。 A 稲垣主将は「序盤に大量リードされ、早く返さなければと力んでしまった」と言っていたね。 C 一方、コールド負けの危機から、10盗塁を絡めて7点を返した奈良高専のあきらめない攻めは光った。 A 桜井は連続で逆転劇を見せた。選手たちが失敗しても気持ちを切り替え、相手の好プレーもたたえながら、集中していた。打席で普段の力を出す平常心や集中力がいかに重要かを物語った。 C 畝傍の初戦での逆転劇など、各校の粘りと集中力が光る好ゲームも印象に残った。一昨年は1、昨年3だった延長戦は今年は5。年々各校の実力が伯仲している。 A 山辺や高円など部員の少ないチームの奮闘ぶりも印象的だった。 B 山辺は春の県大会での記録的大敗をばねに見事に成長した。ピンチにも大きな声を出し、気持ちで負けない姿勢を貫いた。 C 高円も9年ぶりの夏初戦突破した後、2回戦も優勝候補の智弁学園と3回まで互角に戦った。2試合とも無失策だった守備にチームのまとまりを感じた。唯一の3年生だった岡部主将の引退後、下級生の成長が楽しみだ。 B 連覇した天理は序盤の大量点で試合を優位に進める勝ちパターンを確立したが、王寺工戦で井上がみせた勝ち越しスクイズも見事だった。 A 甲子園では接戦も予想される。7失策の守備を修正し、堅実な戦いを心がけてほしい。(岸上渉、伊藤あかり、荻原由希子) 地方大会ニュース
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