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混戦、宇和島東が爆発力で制す 愛媛大会を振り返る2010年07月30日 第92回全国高校野球選手権愛媛大会は宇和島東がサヨナラで済美を下し、11年ぶり8回目の優勝を決めた。開幕前から混戦が予想され、第1シードの今治西が初戦で姿を消した今大会。決勝戦が象徴するかのように、序盤からサヨナラ勝ちや延長戦など見応えのある好ゲームが多い大会だった。
絶対的な力を持ったチームがいなかった今大会で、決勝に勝ち進んだのは、いずれも強打が売りで、力のある投手を数人擁した宇和島東と済美だった。北宇和も27年ぶりに8強に進み、南予勢の活躍も光った。 ノーシードで臨んだ宇和島東は、ここぞという時の打線の爆発力で強豪校のそろう激戦第1ブロックを勝ち上がってきた。1回戦で好投手河野を擁する松山聖陵から8回の集中打で一気に試合を決めコールド勝ち。準々決勝で春の県大会で敗れた川之江を相手に終盤の集中打で逆転勝ちすると、昨夏の覇者西条も下し、決勝へ。決勝では9回裏の犠飛で接戦を制した。日替わりで各選手が活躍したことが強さにつながった。 準優勝した済美も圧倒的な強さで第3ブロックを勝ち進んだ。1試合平均10得点の強力打線で決勝に臨んだが、宇和島東の右腕山本の前に抑え込まれた。 準決勝で済美に敗れた新田は2年生の細川が大会を通じて3本塁打を放つなどパワーを見せつけた。咋夏優勝の西条も、盗塁やスクイズを着実に決める巧みな攻撃で4強入り。 開会式からシード校が出場する2回戦まで1週間以上の間隔があったため、シード校にとっては調整に苦しむ大会でもあった。 第1シードの今治西は、初戦敗退。泣き崩れる選手たちにかける言葉が見つからなかった。第2シードの野村も3回戦で姿を消した。序盤の失点が響き、最後に力尽きた。 一方で1回戦から息をのむ好試合が多かった。松山北の松本と、伯方の村上晋の両右腕の投げ合いは見応えがあった。双方一歩も引かずに延長戦に突入。敗れた村上の目に浮かんだ涙は印象的だった。内子―三瓶も久保拓と越知の投げ合いで0―0のまま延長に。後輩の失策で失点して負けた越知が試合後、「みんな100点満点の守備で支えてくれた」と話す姿に、後輩への優しさと、託した思いの強さが感じられた。 宇和島東の選手たちには58校の分まで、甲子園でのびのびとしたプレーを期待したい。(松山尚幹) 地方大会ニュース
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