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「高校で打撃力がついた」と話す寺島真奈美さん=二本松市郭内の安達高校グラウンドで |
二本松市郭内の県立安達高校野球部には女子部員がいる。3年生の寺島真奈美さん(17)だ。規定で公式戦には出場できないが、3年間、男子部員に交じって練習を積んできた。同部の桜井隆雄監督は「ひたむきに練習に取り組むので、他の部員も手が抜けない。チームにとって彼女の存在は大きい」と話す。
小学生の時にソフトボールを始めた。中学校にはソフトボール部がなかったため、校長に頼んで軟式野球部で練習をしたという。
高校の入学式の後、ソフトボール部の練習を見学しながら、グラウンドの反対側で練習している野球部を目で追った。野球のスケール感が忘れられず、「やっぱり野球がしたい」。
桜井監督に入部の意思を伝え、「女だから特別扱いはしない」という約束で入部が許された。部員とのコミュニケーションに苦労したこともあるが、今ではすっかりチームの一員だ。
これまで練習試合では何度か打席に立ち、ヒットも記録している。「公式戦に出られないのは悔しい。でも野球は好きだし楽しい」。野球部に入ったことを後悔してはいない。当初、続くかどうか心配していた桜井監督は、「つらかったこともあるだろうが、弱音を吐かずに本当によくやっている」とその努力をたたえる。
3月に、千葉県市原市で日本女子野球協会が主催するW杯メンバーのセレクションを受けた。肩を故障していたこともあり、思うような結果は残せなかったが、成長を感じる内容だった。
卒業後は大学で野球を続け、将来はスポーツトレーナーになることが夢だという。
来月13日、全国高校野球選手権大会の福島大会が開幕する。「チームは昨年よりバッティングが上達している。絶対に勝ってほしい」。高校生活最後の夏をベンチでスコアをつけながら味わうつもりだ。(古田真梨子)