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静岡学園―四日市工 6回裏四日市工2死二塁、山口の右前適時打で二塁走者前田が一気に生還し、3点目。捕手桜井、次打者山本=岡崎市民 |
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四日市工主戦・米倉慎也選手 |
第53回春季東海地区高校野球大会(東海地区高校野球連盟主催)の決勝が22日、愛知県の岡崎市民球場であった。四日市工は静岡学園(静岡2位)を相手に中盤までリードしたが、延長10回の末、逆転負けを喫した。6年ぶり3回目の優勝はならなかった。27年ぶりに決勝進出した静岡学園は、春秋を通じて初めて東海大会を優勝で飾った。
▽決勝 静岡学園8―4四日市工(延長10回)
四日市工は、3回に押し出しで先制、6回にも敵失や暴投に乗じて加点し、一時3点をリードした。だが静岡学園・救援曲渕の低めの直球とカーブの緩急ある配球を打ちあぐねた。延長10回では、四球から広げた1死満塁の好機に、前田の犠飛で1点を返したものの、力尽きた。先発米倉は、中盤まで散発4安打としたが、終盤は制球力が落ち、長打や連打を浴びた。8回に同点に追いついた静岡学園は、延長10回、打者一巡7安打の猛攻で一挙5点を得点し、試合を決めた。
◆選手褒めたい 四日市工・小野日出士監督
打たれたが、守備でリズムを作り、攻撃につなげる自分たちの野球ができた。結果は悔しいが、崩れない野球を実践した選手を褒めてやりたい。
◆攻撃まだまだ 四日市工・楠井雄士主将
守備は四日市工らしくできたと思うが、攻撃では好機に安打が出ず、まだまだだった。今回の経験を糧にして、夏は絶対、甲子園に行きたい。
◆崩れた終盤、夏へ課題見えた 四日市工主戦・米倉慎也選手
試合後のベンチ。四日市工の主戦、米倉慎也君(3年)はうつむき、袖でほおをぬぐい続けた。「チームを優勝に導きたかった」という思いが、涙になった。
中盤まで無失点。相手打線に三塁を踏ませなかった。球威のある直球、低めに決まる変化球。「打たせてとる」自分の持ち味を出せていると思った。公式戦で初めて完投できると信じていた。
今春から主戦。県大会は全試合で先発した。
その間に身につけた精神力は、捕手の山口俊平君(3年)も認めるところだ。当初はマウンドで不安げな表情をみせ、要求に応えるのに精いっぱいの様子だった。だが、試合を重ねる中で、冷静さや闘争心、配球へのこだわりがでてきた、と感じる。この日の試合で危機に立っても、相手打者への目つきは鋭いまま。「エースらしく頼もしかった」と山口君。
だが、3点をリードして迎えた終盤、崩れた。高めに浮いた球を長打にされた。延長10回、連続安打され、マウンドを降りた。自責点6。
試合後も米倉君は「疲れはなかった」と繰り返した。「でも、握力やスタミナが切れていたのかも」とも、漏らした。
身長170センチ、体重62キロ。投手としては小柄だ。1年生だった一昨年11月、肺に穴があく気胸を発症、昨年3月まで練習を休んだ。「高校1年の冬に必須」と言われる筋力トレーニングに参加できなかった。
「もっと筋力と握力をつけたい。信頼される主戦になって頂点に立ちたい」。米倉君はこの日、筋トレと栄養改善を夏への課題と見定めた。仲間とともに走り出す。