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日大三―東海大甲府 5回表日大三1死二塁、久松の内野安打の間に二塁走者黒崎が三進を決める=清原 |
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大会初優勝を果たした日大三の選手たち=清原 |
第58回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)の決勝が18日あり、日大三が東海大甲府(山梨)を延長戦の末、5―2で破り初優勝を飾った。試合は両校あわせて計28人の選手が出場する総力戦で、地力で勝る日大三が勝利をつかんだ。都代表の優勝は、02年の帝京以来4年ぶり。
▽決勝 日大三5―2東海大甲府(延長11回)
◎…互いに走者を背負いながらも、なかなか得点を許さない試合展開の中、1本の二塁打が勝敗を決めた。
日大三は同点で迎えた11回、田中一の右前安打と犠打などで2死二塁とすると、森が右中間へ二塁打を放ち、勝ち越した。さらに敵失や安打で追加点を奪った。
3人が継投し、東海大甲府に13安打を許したが15残塁と要所を締めた。
◆亡父支えに好打好救援 森選手
最後の打者を三塁ゴロにしとめ、一塁手からボールを渡されると、森一起君(3年)は笑顔でそのボールを後ろの右ポケットにねじ込んだ。
延長10回、3人目の投手として今大会初めてのマウンドに上がった。
11回表には初打席で決勝打を放った。2死二塁、2―1と追い込まれてからスライダーを強振。打球は右中間深くに飛び、走者をかえした。
投げては、自慢の直球で2イニングを被安打1本の0点に抑えた。
高校球児だった父の影響で、1、2歳の時から野球具で遊んだ。日大三には、小倉全由監督の評判を聞いた父の薦めで入った。誰よりも熱心に野球を応援してくれた。
そんな父が1年生の冬、がんで入院した。
その年の9月、森君は股関節の骨折で1カ月以上入院していた。待ちに待った、グラウンドを駆け回れる日が来たばかりだった。父を見舞うと、練習に行くよう命じられた。年が明け、父は亡くなった。
「強くなった。あんな場面で投げられるのだから。そしてあの一打がなければ勝てなかった」。試合後、小倉監督はねぎらいの言葉をかけた。
森君はいつもカバンに母の妙子さんから手渡された父の結婚指輪をしのばせている。「この試合、父さんに一番見てもらいたかった」。ウイニングボールは自宅に持ち帰り、仏前に報告するつもりだ。