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桐生市商―作新学院 6回裏作新学院1死二、三塁、福田の二ゴロで三塁走者牧野が本塁突入を試みるも、タッチアウト。捕手藤本=県営 |
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東農大二―小山西 6回裏小山西1死、町田が右越えの二塁打を放つ=清原 |
第58回春季関東地区高校野球大会(関東地区高野連主催、朝日新聞社など後援)は15日、県内の3球場で2回戦6試合が行われ、前回大会に続き連覇を目指した作新学院、今春の県大会優勝の小山西がともに惜敗した。真岡工、青藍泰斗も14日に敗れたため、県勢はすべて姿を消した。
作新学院は桐生市商(群馬1位)と対戦、9回裏に1点差まで追い上げ、さらに2死満塁と粘りをみせたが及ばなかった。小山西も東農大二(同2位)に1点差で振り切られた。
▽2回戦 桐生市商3―2作新学院
作新学院は満塁とした最終回の逆転機にあと1本が出なかった。
8回まで3安打に抑えられていた作新学院は9回、4番佐々木、5番田中の連続安打などで2点を返した。2死後、2連打と死球で満塁としたが、粘りもここまで。先頭打者を三塁まで進めた6、7回の得点機を生かせなかったのが響いた。
桐生市商の主戦・川守田は、コーナーに投げ分けて狙い球を絞らせない投球で完投した。
◆仲間の粘り信じ続け 作新学院・佐々木陽選手
最終回。作新学院4番の佐々木陽君(3年)は併殺が完成する間に1点差に詰め寄る本塁を踏んだ。だが塁上は無人となった。ここまでか。だれもが思った。「後ろを信じろ、みんなを信じろ」。佐々木君は後続の打者に大きな声をかけた。
佐々木君の期待に応えるように仲間が連続安打と死球で、二死ながら満塁にした。好機を生かすことはできなかったが、最後の最後に作新の「つなぐ野球」「粘る野球」をみせることができた。
昨年の春季関東大会の優勝をレギュラーで経験した唯一の選手。県大会とは違う緊迫した雰囲気に、序盤、チーム全体に硬さがあると感じた。「強気じゃなかった。皆、攻めきれていなかった」
この試合、チーム7安打のうち、3安打を放った。2本は先頭打者として打ったが、得点に結びつかなかった。それでも、声を出して、全力疾走をしてチームを引っ張った。
「目標は夏。県大会、関東大会の反省をいかしたい」と、佐々木君はまっすぐ前を見据え、言い切った。
▽2回戦 東農大二2―1小山西
小山西は1回、川口の二塁打などで2死一、二塁とし、前川の右翼線を破る適時二塁打で先制した。しかし同点とされた4回、町田の二塁打を足がかりにつかんだ1死三塁の勝ち越し機を生かせず、試合の流れを引き戻せなかった。主戦松本は、ボール球を振らせて打たせて取る投球をみせたが、2失点とも打ち取った当たりが内野安打になるなど、運もなかった。
東農大二は、鹿島がスライダーを低めに集める投球をみせ、被安打4で完投した。
◆悔しさ晴らす2塁打 小山西・町田遼太選手
2回以降、打線が相手投手のスライダーに苦しむ中、町田遼太君(3年)は二塁打2本と一人気を吐いた。共に狙い球を直球に絞り、外野の頭を越える当たりだった。めったにほめない清永健二監督も「あいつは大舞台でも地道にやれる」と評価する。
「みんなが打つときに打たずに、打たないときに打つんです」。町田君は冗談ぽく話すが、県大会でのくやしさがバネになっていた。
チームは優勝したが、自身は5試合でわずか3本。「自分だけ取り残された気分だった」。調子は悪くなかっただけに、これまでの練習を繰り返した。
選手中、町田君だけというファウル打ちの練習もその一つ。「狙い球以外はカットすれば、いい球が必ず来る」というわけだ。フォームが崩れたと感じたときには試合前でもティー打撃をやる。実はこの日も100球ほどやって試合に臨んだ。
自身は結果を残したものの、「壁を感じた。もっとみんなを引っ張っていきたい」と話した。目指すは全国で通用する選手だ。