春季県高校野球大会兼第106回春季中国地区高校野球大会県予選会(県高野連など主催、朝日新聞社など後援)は7日、福山市民球場で決勝があり、呉宮原が高陽東を3―1で破り、初優勝を飾った。呉宮原は6月3〜5日に鳥取県の米子市民球場で開かれる春季中国地区高校野球大会に出場する。また、両校のほか、今大会で8強入りした広陵、賀茂、崇徳、広島工、瀬戸内、広工大は夏の全国高校野球選手権広島大会のシード校に決まった。
呉宮原は1回、上村の左越え二塁打で先制すると、その後も久保と山徳の安打で2点を加え、逃げ切った。高陽東は9回、河野上の左中間二塁打と財満の中前打で1点を返して粘ったが、呉宮原の主戦菱野を打ち崩せなかった。
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最高成績は夏の大会ベスト4ながら、数年前は少ない部員に悩んでいた呉宮原が、昨年の甲子園に出場した高陽東を相手にすきのない戦いぶりをみせ、初めて県の頂点に立った。
試合前、主将の梶田竜平君は高陽東の選手らの大きなかけ声に圧倒されそうになった。だが、平崎直樹監督の「ここは楽しんでいこう」という言葉で気持ちの切り替えができたという。
呉宮原は1回の好機を逃さず3点を先制。その後、高陽東に追われる展開になったが、主戦の菱野将史君の制球がさえ、逃げ切った。梶田君は「高陽東は全員に長打があり、怖さがあった。でも緊張感と楽しむ気持ちのバランスがよかった」と話した。
呉宮原のグラウンドは40メートル×70メートルの広さで、外野の実戦的な練習ができない。練習時間も2時間あまりと限られている。だが、基本のノック練習を重点に守りを固めた成果が、大舞台で結実した。
平崎監督は「中国大会なんて全く考えていなかったし、今も優勝の現実感がない。中国大会では県代表として恥ずかしくないプレーをしたい。夏に向けて、今後は打撃が課題」という。
◆高陽東打線つながらず
一方、高陽東は今大会の過去4戦で常に10本以上の安打を放ってきたが、決勝ではわずか5本に抑えられた。持ち前の打線がつながらなかった高陽東の松岡正之監督は「完敗です。精神的な弱さがでてしまったかもしれない。夏に向けて鍛え直さないといけない」と淡々と話した。