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優勝を決め、マウンド付近で喜びをわかち合う小山西の選手たち=県営 |
第59回春季県高校野球大会(県高野連、朝日新聞宇都宮総局など後援)の決勝が4日、宇都宮市の県営球場であり、小山西が作新学院を7―2で破り、8年ぶり2回目の優勝に輝いた。3位決定戦は真岡工が青藍泰斗に逆転勝ち。大会の上位4校は13日に県内で開催する関東大会に出場する。
▽小山西7―2作新学院
小山西が作新学院の終盤の追撃を振り切った。1点をリードした小山西は4回、松本の犠打で1死二、三塁と攻め、柴田の右前適時打で追加点。なお一、三塁から古河の左翼線二塁打で2点を追加した。8回には古河の中前適時打で突き放した。
主戦松本は速球のきれが十分。強打の作新打線相手に内角を果敢につく大胆な投球を見せ、2失点に封じ込めた。
作新学院は7回に失策がらみで1点を返し、8回にも佐々木が適時打するなど粘りを見せたが、序盤の失点が痛かった。
◆雪辱誓い特訓 ひと回り成長 小山西・松本暁投手
中前に抜けようかという鋭い打球にマウンドの松本暁君が素早く反応した。好捕。試合終了。その瞬間、両手を上げてガッツポーズをつくった。「作新にだけは勝ちたかった」。昨秋より一回り大きくなった背番号1がいた。
入学当初、球速は110キロそこそこ。外野を守った。しかし、希望は投手だった。好機は2年の秋。182センチの上背を見て「素質がある。投手として育てたい」と清永健二監督がエースナンバーを託した。
昨秋県大会の準々決勝、作新戦。3点を追う終盤に登板した松本君は制球が定まらず4点を失い、チームも負けた。自分が情けなかった。「このままじゃ駄目だ」。冬場にとことん走り込んだ。100段もの階段上りを連日20本以上こなした。投手として重要な下半身に粘りがついた。
今大会5試合を投げ、防御率0.84。最速は140キロ超に。安定感と球速が増した。この試合、長身から投げ降ろす速球に緩いカーブで緩急をつけ、作新打線を6回まで無失点に抑えた。7回、味方の失策がらみで失点したが、気持ちは落ち着いていた。「任せろ」と声を出し、自信のある直球で相手打者を三振に切ってとった。
清永監督が「すべての面で成長した」と認めるエース。「まだまだ伸びる」と自らを語る松本君の貪欲(どんよく)な姿勢が小山西には頼もしい。
◆真岡工が3位 5得点で逆転
▽3位決定戦 真岡工5―1青藍泰斗
真岡工は7回、失策がらみと四球を足がかりに安藤と森島の適時打などで5点を挙げて逆転。主戦西山は低めに球を集め1失点の好投。青藍泰斗は6回、杉山の本塁打で先制したが、好機にあと一本がなかった。