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日大鶴ケ丘−日大三 1回裏日大三1死満塁、田中一は左越えに満塁本塁打を放ち、一塁走者の池永(2)らに迎えられる=神宮第二 |
春季都高校野球大会本大会(都高校野球連盟主催)は30日、神宮第二球場で決勝があった。昨春の優勝校日大三が、初の決勝進出を果たした日大鶴ケ丘を16―4で破り、2年連続10回目の優勝を飾った。両校は5月13日から栃木県内で開かれる関東大会に出場する。
◎…日大三が自慢の打撃力を発揮し、本塁打4本を含む17安打で日大鶴ケ丘を打ち崩した。
日大三は1回1死満塁で、田中一が左越え本塁打を放ち勝ち越しに成功。5回にも二本のソロ本塁打で2点を追加すると、6回には4連続安打など打者一巡の攻撃で5点を加え、試合を決めた。
日大鶴ケ丘は1回に先取点を奪ったものの、連打が出なかった。
◆元4番、意地の満塁アーチ 日大三・田中一選手
盛り上がる声援を背に、6番打者の田中一が右打席に入った。1回裏、1点差を追いついた日大三は1死満塁の好機を迎えていた。
初球は直球だった。狙いすました一振りは、左翼手の頭上を大きく越えた。ゆうゆうと本塁にかえった。
昨秋、手首を故障した。その直後の都大会では、それまでの打順4番を外れた。
今大会までに打撃時の心構えを改めた。「初球の甘い球は積極的に打っていく」と。それがこの日の初回から生きた。
体力作りにも励んだ。春のセンバツでの横浜のバッティングを参考に、後ろの右足に体重をためられるようフォームも変えた。
この日は、1回の満塁本塁打に加え5回にも単発の本塁打を放ち、今大会6本の本塁打を記録した。「夏までに4番を取り戻したい」。静かにそう話した。
◆つなぐ打撃不発「一から出直し」 日大鶴ケ丘・牧山主将
1回表、1死二塁。日大鶴ケ丘3番の主将・牧山は初球を振り抜き、左中間を破る二塁打に。先制点をもぎ取った。前日の早実戦ではサヨナラの適時打を放った。「今日もいける」。
だが2回以降、変化球についていけず、持ち味のつなぐ打撃ができなかった。
相手の日大三は昨春の都大会覇者で昨夏の西東京代表。7、8点は取られる覚悟だったが、四球と失策でリズムが崩れすぎた。「自滅した。三高に負けるパターン」と悔やむ。
本来は場面に合わせ、左右に打ち分けるのが得意だ。「もう一度、三高と対戦し、今度は勝ちたい」。そのために、一からやり直すと気合を入れた。