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和歌山

苦手意識、気持ちが逃げた 日高・小角啓太投手

2006年06月04日

写真

力投する日高の小角啓太投手=紀三井寺

 3回、日高の主戦小角啓太は1死満塁のピンチを迎えた。

 京都成章の3番石上が打席に立つ。小角が苦手な左打者だ。「投げにくいな」。1ボールからの2球目、内角を狙ったスライダーがするすると真ん中に入った。バットを鋭く振り抜いた石上の打球は、右中間を破って走者一掃の二塁打となり、3点を先制された。

 続く4番西山も左打者。今度は流し打ちで左中間を破られ、4点目を奪われた。

 「左打者を恐れる気持ちが制球を乱した。逃げの姿勢が出てしまった」。小角は悔やんだ。

 ようやく後続を抑えてベンチに戻ると、待っていた吉田茂監督が大きなジェスチャーを交えながら指示を与えた。「もっと積極的にインコースを攻めろ。恐れるな」。小角は大きくうなずいた。気を取り直した4回、小角は右打者3人を連続三振に打ち取った。

 小角の持ち味は9回まで球威の落ちないスタミナ。今大会1回戦では強豪・報徳学園(兵庫)を相手に、6点を奪われながらも154球を投げ抜いて完投勝ちした。それだけに、小角への吉田監督の期待は大きい。

 この先、主戦投手としてメンタル面の強化が重要なことは本人もわかっている。「夏に向けてもっと実戦を積んで、消極的な気持ちを解消していきたい」。突きつけられた課題を前に、小角は話した。


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