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「斉藤投手に近づきたい」 南京都・末永投手

2005年07月17日

写真

力投する南京都の主戦・末永投手=西京極球場

 東稜の校歌が響く中、南京都の主戦・末永仁志君は身長187センチの背中を丸めたまま、一度も顔を上げることはできなかった。

 昨年3月、家庭の事情で山口県の宇部鴻城から編入してきた。「常に落ち着いたマウンドさばきが好き」と南京都OBで現ソフトバンクの斉藤和巳投手にあこがれる。重い速球は、宮山忠監督をして「素材は斉藤よりも上」と言わしめる。

 しかし、上半身だけで力任せに投げ込む傾向があり、投球が単調になりがちだ。ようやく公式戦の出場資格が得られた春の府大会、京都外大西を6回まで1点に抑えながら、スタミナ切れで連打され、9失点でコールド負けした。

 宮山監督の助言でフォーム改造に取り組んだ。ひじを高く上げ、下半身にためができるよう尻から腰を落とす。手本は斉藤投手。何度も試合のビデオをチェックし、5月末には速球は140キロを超すようになった。

 この日は、開幕試合ということもあり、「張り切りすぎた」と言う。5回まで東稜打線を無安打、10三振を奪ったが、中盤以降、体が重くなり、球威が落ちたところを狙われた。

 「斉藤さんと同じようにピンチでも落ち着いて投げられた。思い切って投げられたので悔いはない」。絞り出すような声で強がった。スタミナ不足の課題は残った。どんな形でも野球を続けて克服し、もっと斉藤投手に近づきたいという。


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