第87回全国高校野球選手権石川大会(朝日新聞社、県高野連主催)は28日、遊学館の2年連続3回目の優勝で幕を閉じた。54校53チームの戦いぶりはどうだったのか。石川高校野球のこれからは。大会を振り返った。
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Q 2連覇した遊学館の勝因は
A 総合力の勝利だろう。山本監督は「02年の甲子園8強当時以上の戦力」と自信を見せる。打線では2番岡田君が光った。つなぐ打撃で6割超の打率を残した。投手では番匠君が4試合に先発。決勝でも金沢相手に堂々の完封勝利だった。
Q 甲子園ではどう戦うんだろう
A 鍵を握るのは、昨夏の甲子園でも投げている曽根君では。甲子園では先発も予想され、番匠君の活躍は発奮材料になりそうだ。
Q 金沢は2年連続で決勝で涙をのんだ
A タイプの異なる3投手を抱え、打線も下位から本塁打が出るなど強力だった。主戦坂井君が準決勝でひじを痛め、決勝に登板できなかったのが残念だった。
Q 4強にはシードの星稜、桜丘が残ったが
A 星稜は春の県大会で優勝。7年ぶりの夏の甲子園を目指していたが、主戦の片岡君や主将中井君の大会中のけがが響いた。桜丘は主戦で4番の太田君が投打に活躍。2年生中心の若いチームだけに、来年は公立の優勝候補の一番手だろう。
Q 好投手が早い段階で姿を消した大会でもあったね
A 3失点でまさかの1回戦敗退だった加賀の田中君は自責点ゼロ。6失点の二水の山村君は1。2回戦で7点を失い去った輪島実の向面君も1。どんな好投手でも、全打者を三振にとることはできない。一つの失策が大量失点に結びつく。守備の強化が各チーム共通の課題だ。
Q 大差の試合が多かった気がする
A 今大会のコールドゲームは試合数のほぼ半分の24。昨年は13だった。逆に1点差の試合は5。昨年は14だっただけに接戦が少なかったのは確かだ。
Q 七尾商、七尾工は最後の夏だったね
A 七尾商は七尾東雲と合同出場。初戦敗退だったが、大きな拍手を浴びた。七尾工は主戦松本君を中心に堅守で3回戦に進出。松本君の「歴史に恥じない戦いを」という言葉が印象的だった。
Q 「能登から甲子園」は難しいのかな
A 関係者は能登の野球人口の減少に危機感を抱いている。部員不足で能登青翔もぎりぎりまで出場が危ぶまれた。統廃合でチーム数は減るが、来年も元気な姿を見たい。幸い、8強の輪島や羽咋には2年生の好投手が残る。期待したい。
Q 今大会健闘した公立の来年は
A 8強の泉丘は主戦松尾が抜け、新エースが望まれる。1回戦で昨秋4強の小松商を破った金沢西は主戦吉田君を中心にミスの少ない堅実な野球を見せた。
小松工は主戦で2年の北君が前評判通りの好投。金沢市工は伝統の強打が健在。ともに遊学館に負けた悔しさを来年に生かしてほしい。