高校野球ファンに感動をもたらした前橋商が15日、甲子園を去った。第87回全国高校野球選手権大会。ベスト8をかけた3回戦第1試合で、日大三(西東京)に6―9で敗れた。9回に3点差まで追い上げ、なお2死満塁とする名場面。「君たちの夏」を応援席のすべての人が見届けた。
3投手が継投。9回には、代打2人を送り込み2死満塁まで迫る総力戦だった。
群馬大会からここまで、すべて先制して勢いをつくってきた前橋商は3回、冨田の中堅への二塁打、続く野口の二遊間を破る適時打で先制点をたたきだす。
エースと主将の活躍で流れに乗るかと思われたその裏、失策や犠打、左中間への適時二塁打で逆転を許すと、5回にも5長短打を集められ、1―6と突き放された。
しかし、反撃の手はゆるめない。6回、安打の丸山、四球の加藤を塁に置き、森田が左翼への2点適時打。さらに森田を、山田がスクイズでかえし、追いすがった。
8回は守備が乱れた。2失策と四死球で無安打のまま2点を与えた。
点差が5と広がった9回、底力を見せた。先頭打者山田が四球を選び、続く須田が中堅へはじき返す。暴投の間に塁を進め、1死二、三塁。ここで甲子園初打席を踏んだ代打の松島が、左翼へ走者一掃の2点適時打を放った。
さらに丸山が二遊間を破る安打、加藤が四球とし、2死満塁で4番森田に打席が回った。6球目までねばる。最後までスタンドを沸かせたが、中飛に打ちとられ、反撃は断たれた。