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全国高校野球選手権大会(2008年)

 大阪桐蔭が記録ずくめの猛打で頂点に駆け上った。昨年はエースで4番の中田翔という傑出した存在に頼っていたが、浅村、萩原、奥村らパワーのある打者が成長。切れ目のない打線が完成し、随所でバントも絡めるなど攻撃の幅を広げた。強打に支えられて右腕・福島由が安定感を取り戻し、大会後半から投打で他校を圧倒した。
 常葉菊川は4季連続の経験を持ち、選手個々の技量が高かった。相手投手のわずかなスキを見逃さない集中打。軽快な町田、酒井の二遊間を中心とした守備力を備えていたが、エース戸狩のひじ痛が最後に響いた。
 「打高投低」の顕著な大会となった。本塁打は一昨年の60本に続く史上2位の49本が飛び交った。満塁を含む3本塁打の奥村や筒香(横浜)、坂口(智弁和歌山)の史上初の1イニング2本塁打、山田(東邦)の初球先頭打者本塁打など、劇的な一発に沸いた。早いカウントから打つ傾向がより鮮明となっている。
 総安打数が80回大会を抜く1079安打を数え、総得点が537点に達した。背景には投手陣の非力さがある。大阪桐蔭や慶応などが複数投手をそろえ、投手起用の妙味を見せたが、肝心のエースのスタミナ不足が目立った。

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