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全国高校野球選手権大会(2007年)

 開幕戦で初白星を挙げた佐賀北が、頂点に上り詰めるとは誰が思っただろう。決勝の満塁本塁打による決着など、76回大会優勝の佐賀商の軌跡とあまりにも似ている。百崎監督が日頃から唱える「平常心」がチームの芯を作った。今年は特待生制度問題に揺れたが、高校野球の原点を見る思いだ。
 広陵はまたも、一歩届かなかった。主将の土生や野村らを軸に投攻守のレベルが高かった。常葉菊川は、長谷川、相馬らの強打は健在だったが、強攻策に固執する攻撃の幅の狭さが、春夏連覇への壁となった。
 今大会の特徴は左打者が多かったこと。花巻東の8人を筆頭に、聖光学院、日南学園などで先発メンバー中7人が並んだ。仙台育英の佐藤由が155キロを刻んだ。大垣日大・森田、市船橋・岩崎ら140キロ後半を投げる速球派も多く、スライダー投手の激増が顕著であった。
 複数投手制も浸透した。佐賀北の躍進も、左の馬場から右の久保への継投抜きには語れない。京都外大西、近江、聖光学院などが分業制をとったが、与四死球数は419で昨年(376)より大幅に増え、制球難が目立った。

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