19歳と23歳。若き監督対決は、23歳の都新宿・田久保裕之監督に軍配が上がった。
田久保監督は同校を卒業後、00年から監督に就任。助監督時代から数えると、計114人の選手たちと出会った。「114人の思いを背負って臨みました」
監督就任後、初めての神宮球場。開幕試合とあってスタンドはほぼ満員。「ヤクルト戦より客がいるかも。幸せだぞ」と選手を奮い立たせた。
大会期間中、教員採用試験を受験する。「野球も勉強も100%やってきました」。勉強のため急ぎ球場を後にした。
一方、19歳、都戸山の山下洋介監督は試合終了後、ベンチであふれる涙を止められなかった。「もうちょっとこのチームにいたかった」
東京理科大の現役2年生で一昨年まで同校の捕手。昨年、1年限定で監督に就任。大学の授業との掛け持ちで、選手からはもっと練習を見てほしいと直訴された。自分の時間を削り、練習に出た。春、選手との垣根がなくなったのを感じた。
ベンチ裏に引き揚げ、「現役のときの方が負けても悔しくなかった。今日は本当に悔しい」とぽつり。涙はもう見せまい。ぐっと唇をかみしめた。