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ここから本文エリア 甲子園 夢トーク 相手が高校生だから、打たれない「怪物」―対談(3)2008年05月21日 定岡 開会式の入場行進の前って、ライト側に集まるじゃない。2年の夏に甲子園に出たとき、「あれが江川卓だ」って見に行った。
江川 一番最初に騒がれたのは太田幸司さん(三沢)で、最近ならハンカチ王子の斎藤佑樹投手(早稲田実)。でも、おれだけ全然違う。 定岡 だって、「怪物」でしょ。僕らは作られたものというか、ちょっと違うよ。いつの間にか騒ぎが始まる。 江川 マスコミが来て取材されたり、写真を撮られたり。嫌で嫌でしょうがなかった。ただ、記録はすごいからね。高校2年の夏から秋が一番、球が速かった。これ言うと、ひんしゅくになるけど……。 定岡 いいから、言っちゃいな。 江川 相手が高校生だからさ、投げたら絶対ヒット打たれない。点を取られないんじゃなく、ヒットを打たれない。 定岡 同じ高校生だよ、自分も。でも、尾崎行雄さん(浪商)や池永正明さん(下関商)は見てないけど、卓ちゃんが一番すごかったと思う。高めのストレートはすごかった。 江川 甲子園に出るまでは栃木だから打たれないと言われた。悔しかったけど、不安もあった。全国で通用するかどうかね。でも、サダの路線が正式なの。かわいい選手が甲子園に来て、実力もあってキャーと女の子に言われて人気が出る。 定岡 人の波に集団で来られると、何か嫌だよね。恐怖というか。それまで華やかなところに縁がなくて。練習はきつい、つらい、長い。それが、男子校なのに練習中でも女の子が来て。浮かれちゃいけない、と自分を規制しなければならなかった。 |