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ここから本文エリア 現在位置:高校野球>コラム>井上明 高校野球歳時記> 記事 光る捕手の目2008年04月02日 長い付き合いだ。かれこれ11年になる。聖望学園の原茂は、エース大塚と小学1年からバッテリーを組んでいる。表情を見ただけで、心理状態が分かるほどだ。 試合前のブルペン。「スライダーがよくない」。1回、フォークボールが落ちない。二つの変化球を見限り、切れがある直球とカットボール主体の配球に切り替えた。 捨てる勇気と、平安打線の外角狙いを見抜いて内角攻めで裏をかいた眼力。カットボールを要求した時は本塁ベースの真ん中に大きく構えて、「ワンバウンドでも止めてやる」と大塚の気持ちを楽にする優しさものぞかせた。 天理の鈴木は3回戦で重盗を仕掛けられた際、二塁走者のスタートの良さを瞬時に見抜き、二塁に投げて一塁走者をアウトにした。その視界の広さがベスト8進出の原動力となっている。終盤戦、守備陣を見渡す扇の要の重要性が増す。好投手の陰に好捕手あり。(井上明) 井上明(いのうえ・あきら)1951年、松山市生まれ。朝日新聞大阪本社スポーツグループ記者。松山商(愛媛)のエースとして、69年夏の第51回全国選手権大会決勝で三沢(青森)の太田幸司投手と延長18回をともに無失点で投げ合った。翌日の再試合で優勝。明治大でも投手、主将として活躍した。75年に朝日新聞入社。主として高校野球をはじめとしたスポーツ取材に携わる。 |