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沖尚・東浜、強気の完封 「やっと先生に並びました」

2008年04月05日

 9回2死、130球目はワンバウンドするスライダーだった。「三振で締める」と宣言していた通りの終演。沖縄尚学の東浜はマウンドで両腕を広げ、雄たけびをあげた。

写真聖望学園打線を完封した沖縄尚学の投手東浜=遠藤啓生撮影

 準々決勝で左ひざに打球を受けた。この日もテーピングを巻き、痛み止めを飲んだ。「あれ以来、東浜さんは変わった。気迫が出るようになった」と捕手の嶺井。確かに、立ち上がりから強気だった。

 聖望学園は1回の三者凡退がこれまで一度もない。その懐を突く。三振、一ゴロ、二飛。3番の城戸が「今までの投手よりワンランク上」と感じた時点で、勝敗は決していたのかも知れない。

 試合前に「4点とったら確実」と語っていた点数を3回でもらった。あとは3連投の自分との戦いだ。水分とクエン酸をしっかりとる。中盤以降は変化球を多めに。7回2死満塁のピンチをしのぐと、10年前、横浜の松坂大輔がマークして以来になる決勝での完封勝利にたどり着いた。

 小学3年になった春。右足首をねんざしながらPL学園との準決勝で、延長12回を投げ切る比嘉監督をテレビで見た。以来、あこがれ、目標にしてきた。「やっと先生に並びました、と言いたい」

 その恩師から、常々言われていることがある。「最後の夏に勝ったチームが一番強いって。だから、夏が勝負です」。春風にのって、スタンドに指笛が響く。甲子園を沖縄色に染めた快投。わきたつ真夏の入道雲を仰ぎながら、また見たい。(藤島真人)


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