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沖縄尚学、懐ズバリ 作戦恐れず内角球

2008年04月01日

 涼やかな目。マウンドで時折優しい笑みが浮かぶ。細身で華奢(きゃしゃ)な沖縄尚学のエース東浜だが、どうして芯が強い。懐(内角)のせめぎ合いを制し、明徳義塾打線を牛耳った。

写真明徳義塾―沖縄尚学 1失点で完投した沖縄尚学の東浜

 立ち上がり。先頭の石橋が本塁寄りのラインぎりぎりに立った。左打者6人を並べた明徳の狙いは、東浜に内角を自由に攻めさせず、シュート気味に真ん中へ甘く入る球を誘発することにあった。

 東浜も予想はしていたという。「いやな感じがした」が、気持ちは折れない。「ラインにべたづきされたけど、自分を信じて投げた」

 内角をつくことを怖がると左肩の開きが早くなり、直球がシュート回転してしまう。しかし、この日の東浜には、そんな様子がまったくなかった。ゆったりした始動からテークバックは小さく、途中からテンポアップするしなやかなフォーム。最後に左足に体重が乗ったとき、下半身が乱れない。中盤からボールが指にかかりだすと、直球の威力はいっそう増し、左打者の懐へクロス気味に食い込んだ。

 6回1死一、二塁のピンチは、内角球を詰まらせて一ゴロ併殺。8回、先頭に死球を与えても逃げない。不運な安打で1点を失ったが、なお2死一、三塁のピンチは、内角へのスライダーで力のない投直に仕留めた。

 「(相手の作戦は)不気味だったけど、怖くなかった」と東浜。百戦錬磨の明徳・馬淵監督もさすがにお手上げだった。「ええねーっ。一目ぼれだよ」(井上明)


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