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「1球」から1年578球力投 千葉経大付・斎藤投手

2008年04月04日

 疲れは感じなかったが、体が重くて思ったように動かない――。千葉経大付のエース斎藤圭祐(3年)は1回、先頭打者を打ち取ったが、3連続で四球を与え、1点を失った。2回には、自らの暴投もあり、2点を奪われた。

 「四球で守備のリズムも悪くなった」。斎藤が悔やんだ立ち上がりだった。

 試合前に松本吉啓監督から「落ち着いて投げろ」とアドバイスを受けた。だが、今大会で自己最速の144キロをマークした直球が、低めに決まらない。

 捕手の谷勇哉(同)も「すべての球が抜けているような感じ。全然、腕が振れていなかった」と思っていた。8回から吉野聡泰(同)にマウンドを譲った。

 188球を投げた準々決勝の長野日大(長野)戦から中1日。松本監督に「先発で投げさせて下さい」と頼んでの登板だった。

 甲子園のマウンドには特別な思いがあった。昨年の選抜大会では、わずか1球を投じただけだった。

 熊本工との2回戦。3点を勝ち越された延長12回2死一塁で2番手として登板。初球を投じた瞬間に一塁走者が二盗を試みた。タッチアウトでチェンジになり、その裏に得点できずに敗れた。

 そのとき、「また戻ってくる」と誓った。だが、背番号1をつけて臨んだ、昨秋の関東大会では、準々決勝であたった横浜(神奈川)に、自分の制球の乱れから逆転負けを喫した。一時は選抜出場が危ぶまれた。

 「気持ちが弱く、逃げてしまった」。その反省から、精神面を鍛えるため冬場はボールを握らず、ひたすら走り込み、腹筋と背筋を鍛えた。投球を再開すると、下半身の安定感が増し、球にキレが出てきた。

 昨春から1年。自信を持って臨んだ今大会では、4試合36イニングを投げて35三振を奪った。「もっとスタミナをつけて、連投が続いても投げきれるようにしたい」。計578球を投げたエースは、さらなる成長を目指す。


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