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ここから本文エリア 再三窮地、しのいで自信 佐賀北・久保投手2007年08月24日 副島の満塁本塁打で逆転した直後の9回。佐賀北のエース久保が大歓声を背にマウンドへ。帽子をかぶり直し、仲間を見つめる。「抑えてやる」 振り返れば、試合はピンチばかり。先発馬場に代わって登板した2回は2死満塁。3回から6回まではいずれも二塁打で走者を背負った。点こそ許さなかったが、「気持ちが切れかかり苦しかった。頑張るしかないと思った」。馬場のあとを担うのは自分しかない。背番号1の意地だった。 だから、追加点を許した7回も我慢できた。1死後に内野安打を許し、死球で1死一、二塁。ここで野村に外角の変化球を左中間に運ばれた。甲子園7試合目で喫した初失点。この場面も、「次のアウトに集中するだけ」と切り替えて後続を断った。 「どんなピンチでも動じなくなった」。無表情で淡々と投げ込む久保は甲子園で成長を重ねた。6回から登板した準々決勝の帝京戦。延長13回まで6度得点圏に走者を背負ったが、変化球を丁寧に低めに集めて勝ち越しを許さなかった。勝利とともに手にしたのは「強豪相手にもやれるんだ」という自信。1回戦から決勝までの34回と3分の1イニングで無失点を続けた。 最後のアウトは、数々のピンチをしのいできたスライダーで空振り三振。集まった仲間たちにもみくちゃにされた。「何が起きたのか分からない。でも、自分の投球をすれば、と信じていました」。やっとエースがほほえんだ。 |