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asahi.com認定 高校野球マスター養成講座

第7回高校時代、投手として活躍した人物は次のうち誰?
(2007年7月24日)

講師:森岡浩

学習のポイント

日本のプロ野球や大リーグで活躍する選手たちの高校時代を知る

プロ野球を沸かせる選手たちも、昔は高校球児。しかし、ずっと同じポジションだったとは限らない。そこで問題。

練習問題
高校時代、投手として活躍した人物は次のうち誰?
  1. a. イチロー (シアトル・マリナーズ)
  2. b. 松井秀喜 (ニューヨーク・ヤンキース)
  3. c. 原辰徳 (読売ジャイアンツ監督)
  4. d. 野村克也 (楽天イーグルス監督)
解答&解説

 プロ野球選手の高校時代のポジションを調べると、断然投手が多い。プロ野球界では投手の絶対数が多い、ということもあるが、大学やプロで投手から野手に転向した選手も多いからだ。

 投手以外では、捕手や三塁手・遊撃手が多く、これらのポジションに各チームが中心選手を配置していることがわかる。さらに遡って、中学時代はというと、もう圧倒的に投手が多く、続いて捕手。きちんと数を数えたわけではないが、バッテリーだけでかなり多数を占めているのではないだろうか。

 楽天の野村監督(京都府立峰山高)は捕手ひとすじ。さすがに捕手以外でプレーしているところは想像できない。巨人の原監督は、東海大相模高1年で甲子園に出場した時にはすでに三塁手だったが、中学時代はエースだった。ヤンキースの松井秀喜選手も石川県の星稜高では内野手だが、地元の中学時代はエース。公立の中学校では、1校に才能のある選手が何人も集中することはまずない。そのため、将来プロに入るような素質の持ち主は、とりあえずチームの要となる投手として起用されることが多い。


滑川高時代、甲子園で野茂ばりの
投球フォームを見せた久保田

 高校まで投手だったのが、マリナーズのイチローこと鈴木一朗選手。愛工大名電高では2年夏に右翼手で、3年春にはエースで4番として甲子園に出場している。  オリックスはドラフト会議ですでに野手として指名しているが、当時の高校野球ファンでも、鈴木一朗選手がこんな大打者になると思っていた人は少なかったばすだ。

 一方、プロでは投手なのに、高校時代はエースではなかった、という選手もいる。たまたまチームにもう一人好投手がいたため、野手兼第二投手だった、というケースがほとんどだが、中には変わった選手もいる。阪神タイガースの久保田智之投手は、滑川高(現・滑川総合高)時代に背番号2の捕手として甲子園に出場しているのだ。しかし、エースが打たれると、自らプロテクターをはずしてマウンドに上り、豪速球を投げて観客を驚かせた。

 従って、この問題の正解は、a.のイチロー選手。

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練習問題
1998年(平成10年)、松坂大輔がいた横浜高が達成した記録は次のうちどれ?
  1. a. 夏の大会での全試合完封勝利
  2. b. 夏の決勝戦史上初のノーヒットノーラン
  3. c. 甲子園史上最長の延長17回
  4. d. 前年秋以降、公式戦年間無敗記録
解答&解説

 第80回の夏の大会の横浜高は、高校野球史上に残るチームだった。準々決勝のPL学園高での延長17回の死闘、準決勝では明徳義塾高相手に、土壇場での大逆転勝ち。そして、決勝では松坂投手が京都成章高を相手に、なんとノーヒットノーランを達成した。

 しかし、一つ一つをみると、史上唯一というわけでもない。松坂自身は意外と失点も多く、作新学院の江川投手のようにほとんど打たれなかった、というわけではない。延長17回も、1979年(昭和54年)第61回大会の箕島−星稜の18回など上には上がある。戦前の記録はなんと延長25回。決勝戦ノーヒットノーランも、史上初ではなく、海草中(現・向陽高)の嶋清一についで2度目の記録だった。

 そうした中、空前の記録だったのが、チームとしての年間無敗だ。前年の秋に新チームが結成された後、県大会と関東大会で優勝し、神宮大会でも優勝した。翌98年はまず選抜で優勝。地元に戻り、春季県大会を制した後、関東大会も優勝。この年の夏は第80回記念大会のため、予選の神奈川大会が東西に分かれたが、その東神奈川大会を制して甲子園に出場すると、そのまま甲子園で春夏連覇。さらに秋の国体でも優勝して、出場できる公式戦すべてに優勝して、年間無敗を達成した。  春夏の甲子園連覇ですら難関にもかかわらず、春秋の地区大会から国体や神宮大会まで優勝するチームは今後登場するのだろうか。

 従って、この問題の正解は、d.の公式戦年間無敗記録である。

《註》
※本講座では、「全国高校野球選手権大会」を「夏の大会」、「選抜高校野球大会」は「春の大会」「選抜」と表記
※特に断りがない限り、“甲子園”とは他の球場で行われた試合も含め、春夏の全国大会すべてを含む

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