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第80回の夏の大会の横浜高は、高校野球史上に残るチームだった。準々決勝のPL学園高での延長17回の死闘、準決勝では明徳義塾高相手に、土壇場での大逆転勝ち。そして、決勝では松坂投手が京都成章高を相手に、なんとノーヒットノーランを達成した。
しかし、一つ一つをみると、史上唯一というわけでもない。松坂自身は意外と失点も多く、作新学院の江川投手のようにほとんど打たれなかった、というわけではない。延長17回も、1979年(昭和54年)第61回大会の箕島−星稜の18回など上には上がある。戦前の記録はなんと延長25回。決勝戦ノーヒットノーランも、史上初ではなく、海草中(現・向陽高)の嶋清一についで2度目の記録だった。
そうした中、空前の記録だったのが、チームとしての年間無敗だ。前年の秋に新チームが結成された後、県大会と関東大会で優勝し、神宮大会でも優勝した。翌98年はまず選抜で優勝。地元に戻り、春季県大会を制した後、関東大会も優勝。この年の夏は第80回記念大会のため、予選の神奈川大会が東西に分かれたが、その東神奈川大会を制して甲子園に出場すると、そのまま甲子園で春夏連覇。さらに秋の国体でも優勝して、出場できる公式戦すべてに優勝して、年間無敗を達成した。 春夏の甲子園連覇ですら難関にもかかわらず、春秋の地区大会から国体や神宮大会まで優勝するチームは今後登場するのだろうか。
従って、この問題の正解は、d.の公式戦年間無敗記録である。
《註》
※本講座では、「全国高校野球選手権大会」を「夏の大会」、「選抜高校野球大会」は「春の大会」「選抜」と表記
※特に断りがない限り、“甲子園”とは他の球場で行われた試合も含め、春夏の全国大会すべてを含む